【ネッフリ】『ソード・オブ・デスティニー』を見る!

→ソード・オブ・デスティニー[Netflix]

《視聴中断回数:4回》

『グリーン・デスティニー』の続編。『グリーン・デスティニー』のことは物語もキャラクターも全く忘れてしまったけれど、まあええでしょう。監督もユエン・ウーピンに変わっていることだし、そんなにちゃんとした映画じゃないでしょうということで!

余談になるが俺は香港映画が大好きで、特にカンフーやサモハン映画が好きだ。なのでノーワイヤー、ノースタント、ノーCGみたいな偏狭な価値観は持っていない。香港映画というのはそれらをすべて使うからだ。今まで見たことのない格好良いアクションシーンを作るためなら手段は選ばないのが香港映画の美学だと思う。

おそらくはワイヤー否定する人は背中にワイヤーさえつければ誰でも簡単にアクロバティックで複雑なアクションができるようになると思っているのではないか。
CGを否定する人はボタンを押せばコンピューターが勝手に眼を見張るようなイメージの映像を作ってくれると信じているのではないか。

どちらにも人間の想像力と工夫が中心にあり、道具を用いた手作業、技術であることに変わりはない。その技術の本質を知ろうとせず、なんだか楽そうだし新しいものは一応否定から入ったほうが頭良さそうみたいな理由でケチをつけるのは止めていただきたい!
ジャッキー・チェンもスタント、ワイヤー、CG使ってるからな! スタントだって本人じゃなくても誰か人間がやってるんだから、すげえことに変わりはないんだよ! 俺はおたく気質だから、漠然とした何かに対して勝手に怒る! 甲高い声で! 早口で!

Netflixによるあらすじ。
天下を支配する力を持つといわれる伝説の名剣を巡り、その守り手である女剣士に再び襲いかかる脅威。新たな死闘が今幕を開ける。

映画の内容はあらすじの通りです。ストーリー部分は登場人物の過去の因縁についてなんだけど、前作を忘れていることもあってあんまり興味が持てなかった。
俺は対戦シーンを楽しみたいので誰と誰がどれくらい仲悪くて、誰が誰よりどれくらい強いのかということを知りたいのだけれど、それはいまいちよくわからなかった。

ドニー・イェンが達人役なのは嬉しかった。このところドニーの圧倒的に強い役をあまり見ていなかったから。本人はその手の役を演じるのに飽きているのかもしれないけれど、やっぱりドニーに一番似合うのは最強だ。だって一番動けるんだから。一番動ける人間が一番強い。それがカンフー映画。
しかしそうなると困るのが、敵役の人選である。ドニーと同等くらいには動けてくれなくては釣り合わない。もしくはドニー以上に顔が怖いか。

これまでのドニーの対戦相手はユー・ロングァン、コリン・チョウ、ウー・ジン、ジミー・ウォング、ジェット・リー、サモ・ハン、ジャッキー・チェン、マイケル・ウッズ……そうそうたる名前が並ぶ。この名前だけでドニーの実力がわかるってもんだ。
では、本作ではどうだろう。ドニーの相手はどんな奴だ?

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三角頭のニヤけたハゲだ。
こいつはダブルマシンガンで登場して車の爆発に巻き込まれて死にそうな顔をしている。

だがこの男、どこかで見たことがある。そうだ、この男、ジェニファー……じゃなくてジェイソン・スコット・リーだ。『ドラゴン/ブルース・リー物語』でブルース・リー役を演じていた男。
つまり、本作はブルース・リーになろうとした男(ドニー・イェン)とブルース・リーを演じたことのある男(ジェイソン・スコット・リー)が戦うのだ。どうだい? テンション上がるかい? 俺は上がらなかったぜ。だってこのハゲ、ちーっとも動けないんですもの!

香港映画で印象に残る悪役はたいていハゲだ。『プロジェクトA』『セブンソード』『ブレード 刀』『カンフー・ハッスル』などなど。また、ハリウッドではアクションスターのほとんどはハゲだ。つまりアクション映画とハゲは相性が良い。
だが、この映画のハゲは…ただのハゲだ。動けないハゲはただのハゲ。しかもなんか愛嬌があって、そんなに悪い奴に見えなかった。ハゲの部下に妙に強い女がいて、こいつも可愛らしくて強そうにも悪そうにも見えなかった。こいつら仲間になるのかなって思っちゃうくらいだったよ。真の敵は別にいる、みたいな展開で。

アクションシーンは予想より多めで良かった。ウーピン得意の条件付きバトル(音を立てないように剣を奪い合ったり、氷上で戦ったり)や各キャラの個性的な戦闘スタイルを見せる酒場での乱闘(笑いもあり!)など、カンフー、武器、ワイヤーなど香港アクションの多彩な魅力を見られた。

修行シーンもあった。穴あきの硬貨を紐で吊るして揺らし、背中を向けた状態からその穴を正確に突け! というものだ。イヤ、無理でしょと思ってたら、結局できるようにならずに終わった。
でも、こういうハッタリの効いた修行は大好きだ。それにこの修業、師匠はできるということが終盤活かされる。これは外しちゃいけないお約束なので拍手した。アクション映画では大事なこと。ベタをちゃんとやることで生まれる感動がある。

総じての感想は、そんなにおもしろくなかったです。新しさや意外性が足りなかった。アクションシーンも短かったし。でもアメリカ資本で英語を話す香港映画がキワモノとしてではなく制作されるのは感慨深い。良いものを認めてすぐ取り入れるアメリカはやっぱり魅力的だ。

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ドニー、武侠、悪役がハゲ、とくれば『セブンソード』。この映画のハゲは超かっこいい。事情は知らないけれど憂いを湛えていて大物っぽい。
格好良いアクション! キャラ造形! 美術! 音楽! そしていまいち頭に入ってこないストーリー! 
この映画が俺はとても好きだ。三本の剣を操る敵をラウ・カーリョンが倒すとことか、なにが起こったのかよくわからないのでスローで何度も見返したけどやっぱりわからないままなのにめっちゃ格好良い! 上映時間153分中140分くらいはおもしろくないけど!

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