スタア臨終映画『ジュディ 虹の彼方に』感想文

短い中にもショウビズ業界の裏表、ハリウッドの功罪、くるくる変わるスタアと観客の関係、そこにある一抹の救いを描き切って、ラストは慎ましくも荘厳にハリウッドに殺された大女優ジュディ・ガーランドを追悼。実にすばらしい『スタア臨終』映画でしたね。

歌舞伎町ヤクザなんかつまらない映画『初恋』感想文

目に光のない窪田正孝、こんなところにハマるとは思わなかったベッキーがハマり役、歌舞伎町をダッシュするブリーフ一丁マン、どこか気の抜けたシナリオが逆に味、後半の乱戦は少しだけ『殺し屋1』風味で、慎ましくもうつくしいラストは三池の歌舞伎町映画らしからぬハッピーエンド。良い映画だった。

君の名前で僕は呼べない映画『影裏』感想文

岩手テレビ開局ウン十周年記念作品だそうですがこんな作家性の強い文芸映画が記念になると考えたのだとしたら岩手テレビは映画のことなんかなにもわかっていないか逆にめちゃくちゃ芸術に理解のある人々の集まりなんだろう。良い作品をありがとう岩手テレビ。

感動した人は読むなよ感想『37セカンズ』(悪口注意)

障害者が主人公だからと過度に障害を前に出す必要もないと思うが、俺はね、障害者も健常者も変わらないよ! っていう強さ志向の「やさしさ」が、どうしても無神経で、個を押しつぶすものに見えて受け付けなかったんだよ。

映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』極私的感想文

ギリアム死ぬのかなって思ったよ。でもこれが遺作なら文句ない。たしかにつらかった。物語の結末は極めてビターに見える。けれども本質は違うと思った。あれはドン・キホーテを演じドン・キホーテとして笑われながら生を終えることを決意したギリアムの生涯逃走宣言で、ギリアムの逃走のススメなのだ。すばらしいね。

幸福の黄色いニコケイ映画『ラスト・パニッシャー』感想文

良い映画だった。フィルマークスとかだとたぶん平均2.5点ぐらいの映画だと思いますが俺マークスでは80点満点中の110点フレッシュです。トマトも混じっているな。どうせトマトメーターも腐ってるだろう。

渋々ノワール『マザーレス・ブルックリン』感想文

タイトルからして最高である。『マザーレス・ブルックリン』ときましたよ。こう、なんとなく反対側ロサンゼルスと対になるような! 陽光降り注ぐ開放的なロスに対して薄暗くて孤独なブルックリンですよ! これはもう中二中二と人々から後ろ指を指されてもマイ邦題『ブルックリンは母はねぇ』に決定じゃないですか!

キャロル映画『ラスト・クリスマス』感想文

優等生すぎると思うがおもしろかった『クリスマス・キャロル』変奏曲。日本版予告編を見てからの鑑賞を推奨。

人生ままならない映画『幸福路のチー』感想文

ままならない人生と激動の台湾現代史を言語の変遷から描いたユニークでユーモラスで切ない良い映画。

結構難しい『テルアビブ・オン・ファイア』感想文

エリオット・グールドっぽいノンポリのふらふらした人が色んなものに翻弄されながらトントン拍子でステップアップしていく映画、ぐらいに単純化して楽むことはできたけれど、これはもうちょっとちゃんとお勉強してから見直したい映画ではあった。