【アマプラ】『ロア~奇妙な伝説~(シーズン1)』の感想

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《推定ながら見時間:各エピソード15~25分程度分》

なかなかよくできていて面白い。現代の都市伝説かなんかを冒頭に持ってきて、その源泉をそう遠くないむかしの三文史実に求めて再現ドラマ化+ナレーション解説、ていう構成の全6エピ、各30~50分程度の怪奇系情報番組。

『世界まる見え』とか『特命リサーチ200X』とか『奇跡体験アンビリバボー』みたいのをもう少し洗練させたようなものか。製作総指揮と脚本に『Xファイル』のシリーズ初期をシナリオ面で支えたグレン・モーガンがクレジットされた本当にあったホラーな話、なので地に足が着いた『Xファイル』って感じもある。なんか、90年代後半のにおいがする…。

Netflixみたいなスノッブ配信サイトと違って意識の低い層向けの番組を積極的にお届けしてくれるAmazonプライムビデオのオリジナル番組なのでぶっちゃけ、暇つぶし用。
あんまりべつに感想とかもなくおもしろかったなぁ次シーズンもあったら見たいなぁというぐらいで…ただそこがネッフリは弱いからね。腰を据えさせてちゃんと見せようとするからやつらは、それなりに複雑な話を。

知的で挑戦的で刺激的で大いに勉強にもなるちゃんとしたオリジナルシリーズで勝負するネッフリと違って、あくまで暇つぶし用と割り切ったオリジナルシリーズを堂々と持ってくるアマプラはえらい。ありがとう。ぼくこういうのちょうどみたかったんです。
ほらもう感想とかないから横道逸れて文字数稼ぐしかないんだよ、そういうシリーズですよつまりは、これは…。

取り上げられるネタをざっと。ep1は早すぎた埋葬と吸血鬼伝説、ep2はロボトミー手術の功罪とロボトミー博士ウォルター・フリーマンの栄枯盛衰、ep3は女性の社会進出とチェンジリング伝承が生んだ悲劇、ep4は19世紀アメリカの交霊会ブームと交霊に魅せられた偉人の方々、ep5は狼男と血の酩酊、ep6はオカルト系バラエティでよく取り上げられるメキシコの人形島とイロモノ博物館にも展示されているメジャー(らしい)な呪いの人形ロバートくんにまつわるお話。

並べてみると意識の低さがよくわかるというか、コンビニでしか売ってない週刊漫画誌紙質の厚い安い本みたいな題材チョイス感満載。意識が低いなぁ! でも内容は、グレン・モーガン関わってますからちゃんとしてるんだよね。

基本的な構成は同じでも各エピで結構作りにバラつきがあるんですけど、一貫してるのは未知と既知の境界線上に奇妙な噂は生まれるっていう視点で。
新しいテクノロジーやモノ、あるいは文化が入ってきたときに旧来の常識とか伝統・伝承的世界観が揺らいで、それが時として悲劇的な形で衝突してしまったっていうのが時代も場所も異なる各エピソードの共通するところ。

通して見れば俗い題材から近現代の葛藤を取り出して今を照射するっていう仕掛けになってたわけだから、存外隙の無いシリーズ構成になっていたな。
新味はあんまりないけど語りの巧みでつい見ちゃうし、カルチュラル・スタディーズ的な視座に立って近現代の三文ホラー事件を冷静に読み解こうとするの好感度高かった。

カジュアルに見れるけど芯はあるっていう良いシリーズだと思いましたね。あと次シーズンあるなら弟でこっちも脚本家のダリン・モーガン呼んできてくれグレン・モーガン。
グレンとダリンが兄弟でシナリオ書いてた頃の『Xファイル』は本当にお話が面白かったから…。

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特命リサーチのDVD出てたの知らなかったけど副題が俺の知ってる特命リサーチと全然ちがう。

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