帰って来たド王道Jホラー映画『ドールハウス』こわかった感想文
めちゃくちゃホラーそしてJホラー。予告編では監督の矢口史靖の名前がでかでかと出て矢口史靖といえばやはり代表作は今でも『ウォーターボーイズ』となろうからコメディの印象の強い人、ジャンル的にはホラーとしても所々に笑いを差し挟んでくるぐらいはしているのだろうと思いきや、なんとこれが笑いゼロであった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
めちゃくちゃホラーそしてJホラー。予告編では監督の矢口史靖の名前がでかでかと出て矢口史靖といえばやはり代表作は今でも『ウォーターボーイズ』となろうからコメディの印象の強い人、ジャンル的にはホラーとしても所々に笑いを差し挟んでくるぐらいはしているのだろうと思いきや、なんとこれが笑いゼロであった。
面白かった! …とも言いがたいが、かといってつまんなかった! と言うほどでもない。普通である。といっても前二作を踏まえた上での普通なのでこれ単体だともう少し印象は悪くなるかもしれない。
ホラー×コメディ×ミステリー×青春×ヒューマンドラマななかなかのジャンルミックス野心作。怖くて笑えて最後はちょっとホロリと、これもまた『ほん呪100』に続く中村義洋のJホラー快作だったんじゃないでしょーか。
一本のホラー映画としてはあんま面白くないが米国悪魔憑き映画がいったい何を描いてきたジャンルなのかということを考えると面白くなってくる、かもしれない対話篇。
オリジナルの『ノスフェラトゥ』は別にゴシックではないのだがこちらリメイク版は監督がゴス派ビジュアリストのロバート・エガースだからゴスな雰囲気満点。文明批評の視点もあって面白かったです。
笑いあり嫌悪あり呆れありの最後は絶望ホラーエンタメとして、C級はC級だが、楽しくて良いホラー映画だったんじゃないでしょーか!
うげ~ってなって大笑いしてパワフル演出に圧倒されて、スカッとした後はタメになる教訓まで得られるのですから、これはとてもよい映画。
びっくりするほどのつまらなさだったがどうやらコロナ禍に製作された映画らしいとわかりいろいろ察す。
皮肉で救いのない展開は楽しいし、ハッピーエンドと見えつつ実は…と解釈の余地を残すラストも意地が悪くて好き。人が無抵抗のままどんどん嫌な状況に追い込まれていく映画というのはよいものです。
キモいけど面白い!最近はグロホラーに意外と若いお客さんが入るようになったし、これも劇場公開できていれば日本でもスマッシュヒットしたかもしれないっすねぇ。