邦画には珍しい本格サイバーサスペンス映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』感想文
日本では珍しい非人情的なサイバーサスペンス、しかも最高に気持ち悪い黒田大輔が出てくる。その2点だけでも大いに観てよかったと思える映画だ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
日本では珍しい非人情的なサイバーサスペンス、しかも最高に気持ち悪い黒田大輔が出てくる。その2点だけでも大いに観てよかったと思える映画だ。
かの悪夢的名作『メサイア・オブ・デッド』を部分的に彷彿とさせる……とまで言えば少し褒めすぎのような気は自分でもするのだが、とにかく、面白いホラー映画であることは間違いなし!
実在の人物の自伝を原作にしているといってもやはり塚本映画は塚本映画で、塚本晋也は塚本晋也。この人はどんな映画を撮ってもその世界を自分の脳内に繋げてしまうのだ。ちょっと感動。
ネタ映画のようなタイトルだが、これはホラー好きならぜひとも観ておきたい力作ではないでしょーか。
いやぁ、面白いっすね。不気味な雰囲気の都市伝説ホラーとして始まって最終的には筋肉(的な)決着。ラーメンに餃子とミニチャーハンが付いてくるようなこれはホラーのお得セットAじゃあないか。
なにがなんだかサッパリわからないが『フィルムインフェルノ』みたいで俺はかなり好きでした。
フェイクドキュメンタリー・ホラーとしてのレベルはかなり高く幽霊も怪物も出ないのにしっかり怖いからイイのだが、フィルムエストさんの作品ならやはり陰鬱な気分じゃなくてアハハと笑って劇場を後にしたかった……とか思ってしまう。
佐藤二朗の怪演は良いし発想も面白いけど、というかそれだけにかえって、いろいろ惜しく見えてしまった気がするなぁ。
これはこの映画だけの話ではないのだが、ショッキングな題材を扱う最近の社会派気取りの邦画には、「警察の存在しない世界」がちょっと多過ぎである。
面白かったけど繊細でニューロティックな幽霊ホラーかと思ったらこれはオージー・ジャッロとでも言うべきジャンルで、厳密にはホラーとはちょっと違う映画であった。