「あの頃」擬態レベルが高すぎ映画『沢田美由紀のガマランドにお邪魔します』感想文
フェイクドキュメンタリー・ホラーとしてのレベルはかなり高く幽霊も怪物も出ないのにしっかり怖いからイイのだが、フィルムエストさんの作品ならやはり陰鬱な気分じゃなくてアハハと笑って劇場を後にしたかった……とか思ってしまう。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
フェイクドキュメンタリー・ホラーとしてのレベルはかなり高く幽霊も怪物も出ないのにしっかり怖いからイイのだが、フィルムエストさんの作品ならやはり陰鬱な気分じゃなくてアハハと笑って劇場を後にしたかった……とか思ってしまう。
佐藤二朗の怪演は良いし発想も面白いけど、というかそれだけにかえって、いろいろ惜しく見えてしまった気がするなぁ。
これはこの映画だけの話ではないのだが、ショッキングな題材を扱う最近の社会派気取りの邦画には、「警察の存在しない世界」がちょっと多過ぎである。
面白かったけど繊細でニューロティックな幽霊ホラーかと思ったらこれはオージー・ジャッロとでも言うべきジャンルで、厳密にはホラーとはちょっと違う映画であった。
とにかくあちらもこちらも謎だらけ、でも映像のインパクトは強いから怖いし面白い、そんな映画でした。
フィクションならではの無茶な突破力にやられてしまう、なんともパワフルでおそろしい、そしておもしろい映画であった。
振り返ればそこに香川照之。いや振り返らなくてもそこに香川照之。歩く災害として香川照之を捉える面白い映画だったが、少し生硬だったようにも思う。
やたらと頭部破壊に集中した殺人に余念が無く、それ意外の要素、たとえば無駄なヒューマンドラマなどはやらない潔さで実にアッパレ、快作という言葉はこういう映画のためにあるのだと言いたくなる映画だった。
度を超した狂いに大いに戦慄させられ混乱させられ時には笑わされてそして哀れな人々の必死の抵抗っぷりにジーンとさせられてのソイ・チェンとジョニー・トーとヤウ・ナイホイと香港特盛の一本。超おもしろい。
またブラムハウスのヌルい家族愛ホラーだろと思ったら違った!デジタルテクノロジーの超進化によってもはや何が現実なのかわからなくなった世界の行く末を垣間見せるラストに戦慄の、これはたいへん掘り出しものの終末SFホラーではないかとおもいます!