こってり濃厚映画『バーン・クルア 凶愛の家』感想文

家。愛と憎悪が同居して安らぎの中に怖さがある奇妙な場所。その奇妙さを大胆な構成とこってり演出で十二分に展開しきった『バーン・クルア』、面白い映画だったなこれは。

全夢中年男性現る映画『ドリーム・シナリオ』感想文

登場人物の誰にも感情移入をさせない濃いめのブラックユーモアとシュールな展開が製作アリ・アスターのバックアップを得て炸裂しつつニコラス・ケイジの放つ中年の悲哀と愚かしさに切なくもなる、『アメリカン・ビューティー』のふしぎ版というようなユニーク作。おもしろかったがすげーイヤなこと思い出した。

室井、人生の現場に立つ映画『室井慎次 生き続ける者』感想文

そんなに面白くないが来たるべき新シリーズの序章であり、同時に室井慎次のシリーズ離脱を告げる生前葬のような映画と思えば、まぁ別にこんなもんじゃないの感もある。

タイガー・オブ・チャイナストリート映画『西湖畔に生きる』感想文

超絶技巧の長回しと鳥瞰的な大河ドラマの組み合わせがすばらしかった『春江水暖』のグー・シャオガンの新作はピカレスク転落ドラマ!テンション高くて面白かったです!

ゆるゆる終末映画『たとえ嵐が来ないとしても』感想文

ゆるゆるシュールなフィリピン産のディザスターコメディ(?)だが、その根底には現実を直視せよの力強いメッセージがあった!かもしれない!