凡キラ映画『うちの弟どもがすいません』感想文
ネコ顔の畑芽育が嬉々として義理の弟たちのお母さん代わりを演じるのはなんだかギャップがあって面白い。俺にとってこの映画のよかったところはそれぐらいだった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ネコ顔の畑芽育が嬉々として義理の弟たちのお母さん代わりを演じるのはなんだかギャップがあって面白い。俺にとってこの映画のよかったところはそれぐらいだった。
読んで十数年ぶりに思い出す映画解説者・水野晴郎の顔。あー、なんか、金ローもこんなだったなー。
痛快…とまで行くかどうかはわかりませんけど、楽しめる娯楽作だと思います。上田慎一郎ひさびさのヒット作。
あえて好意的に言えば、ウェブトゥーンみたいに刺激の連続で飽きない映画と言えるのかもしれませんが…。
今回の三作目で設定とか方向性とか諸々固まった感じなので、『テリファー』シリーズには今後も続いてもらいそのうち『ジェイソンX』みたいにアート・ザ・クラウンさんには宇宙に進出してもらいたいと思います!
この〇の中に何を見出すかはその人次第という意味で映画自体が円相図のようになっているというわけで、結構デフォルメ過剰なところもあるが、うーんこれは力作、そして怪作。
家。愛と憎悪が同居して安らぎの中に怖さがある奇妙な場所。その奇妙さを大胆な構成とこってり演出で十二分に展開しきった『バーン・クルア』、面白い映画だったなこれは。
ちょっと風変わりなファンタジーのような青春映画。新人監督の第一作目だそうで、こういう作り手の顔が見える映画は良いなと思う。
登場人物の誰にも感情移入をさせない濃いめのブラックユーモアとシュールな展開が製作アリ・アスターのバックアップを得て炸裂しつつニコラス・ケイジの放つ中年の悲哀と愚かしさに切なくもなる、『アメリカン・ビューティー』のふしぎ版というようなユニーク作。おもしろかったがすげーイヤなこと思い出した。
突飛な設定、迷いのない演技、明るい画面、コミカルな演出と胸キュン、加えて見事に構造化されたシナリオ。キラキラ映画の面白さが存分に詰まった映画なので、キラキラ映画を普段観ない人もぜひぜひどうぞ!