金持ち大卒仲間で空虚な哲学論議映画『トゥ・ランド』感想文
都会のお金のある大卒たちが死とはなんぞや生とはなんぞやとなかなか趣味の良いアパートの一室の中で退屈に論じているその外で、今日も貧乏人はクスリを打って暴力犯罪に手を染めホームレスは寒波で死んでいく。そんなアメリカの歪みが作り手の意図を超えて見えてくる映画であった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
都会のお金のある大卒たちが死とはなんぞや生とはなんぞやとなかなか趣味の良いアパートの一室の中で退屈に論じているその外で、今日も貧乏人はクスリを打って暴力犯罪に手を染めホームレスは寒波で死んでいく。そんなアメリカの歪みが作り手の意図を超えて見えてくる映画であった。
真面目なSFなのに全身タイツととんがりサングラスの山里亮太はないだろう。そんなんされたらなんも頭に入ってこないよ。
ケン・ローチはこの映画が自分の遺作と語っているとかなんとか。映画監督の引退宣言は撤回されるのが基本なので信じないでいいと思うが、遺作がこれならちょっとガッカリさせられる。
単純な楽しさにあえて留まり続けるのが『スーパーマリオ』というゲームシリーズの美点だとすれば、さすが宮本茂が製作に入っているだけあって、マリオの楽しさをしっかり映画向けに翻案した作品と言えるんじゃないだろうか。
貧乏なアメリカの暮らしにもそれはそれで愛があり夢があり何より歌があるじゃないの的なアメリカン人情歌謡ドラマ。
おそらくそんなに出来の良い映画ではないと思いますが風俗映画としてなかなか価値のある面白いものだったと思います。
この圧倒的な「これを撮らなければいけないんだッ!」「これを語らなければいけないんだッ!」の前では些細なことはどうでもよい。豊かで美しく生に満ち満ちた、実に感動的な映画だったとおもいます。
全部悪いとは言わないまでもデカい声で「ここは良かった!」って言えるところも無かった。
すべてが自分都合のエゴ剥き出しっぷりを眺めながら大丈夫かこの映画と思ったりもしたが最終的には人生肯定の映画。なかなかよかったです。
つまらない映画というわけではないにしても『ノマドランド』や『エターナルズ』を撮った監督の最新作と考えると、ちょっとこう物足りなさが残る映画だった。