眠りの迷宮をさまよえ映画『砂時計サナトリウム』感想文
よい夢だった、見事な悪夢だった、入れと言われても入りたくはないが、同時にいつまでも時間を引き延ばして滞留していたいファンタジーであった。さぁ、眠りましょう…。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
よい夢だった、見事な悪夢だった、入れと言われても入りたくはないが、同時にいつまでも時間を引き延ばして滞留していたいファンタジーであった。さぁ、眠りましょう…。
ストーリーは魅力的だし映像もキレイでイイ。でもゲーム。そして何度かこういうのやったことがある。
ノイズ監督・小田香の新作はダウナー系の映像ドラッグ、観客を包み込むような環境音とさまざまな静寂のイメージに身を浸していれば睡眠おそらく不可避の、快眠映画の傑作だ!おやすみなさい!
おそらくこれは大多数の人を「こんなもん映画じゃねぇ!」と怒らせながら、ごくごく一部の人たちからは絶賛されて語り継がれるカルト映画になるんだろう。おもしろかったです。
ほぼ全編寝ているが睡眠鑑賞により映像が断片化されたことで夢効果が増幅され、はたしてちゃんと観ていたらどうだったかはわからないがまるで夢のようで結構イイ映画だったように思う。
いつでも観たい映画ではあんまりないが、なかなか得がたい映像体験ではあったので、なんだかんだ観終わって充実感はあった。
全然意味がわからない映画だったので意味がわからないだけの気分になりたいときにはちょうどいいかもしれない。
本当につまらない、とにかく本当につまらない映画だった。本当につまらない映画だったので…クソッ! もう1回観たい…!
ずっとスヤスヤ寝ていたのでフィヨルドがきれいだったというのとよく眠れてよかったしか言えない。睡眠映画オリンピックの優勝候補だ。
よくできた良いホラーだと思うのだがどうしてこれがまっっったくといっていいほど話題になっていないのだろうか…!