実は刺激的で挑発的な映画『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』感想文
クィアと癒やしがイコールで結ばれてしまっているかに見える現代のクィア・シネマ消費動向の中にあっては異色と言える、刺激的で挑発的な対話型サスペンス!おもしろかったです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
クィアと癒やしがイコールで結ばれてしまっているかに見える現代のクィア・シネマ消費動向の中にあっては異色と言える、刺激的で挑発的な対話型サスペンス!おもしろかったです。
『声帯切村』と書いてコエキリムラと読ませる邦題サブタイトルはなかなか猟奇的なインパクトがあるが、圧強めの邦サブタイに内容が負けちゃってる映画であった。
大学には行ったことがないんですけどもし俺が映画好きの大学生だったらこの映画は素晴らしい大傑作だと吹聴してたんだろうなーとか思ってしまった。
豊田利晃映画のスターたちが大集合のユーモラスなお祭り映画。大麻でもや……あいや大麻は違法ですから大麻ではなく酒でも飲みながらぬる~っと観たらかなりイイ感じにトリップできると思われます。
こういうへっぽこ感は嫌いじゃ無いどころか大好きではあるが、上映前メッセージまで付いて作り手は本気ですということを見せつけられているので、はははへっぽこですね~とボル映画のように笑うのも憚られ、なんとも…反応に困る映画なのであった。
何がおもしろいのかまったくわからないクリス・マルケル『サン・ソレイユ』の三倍録画劣化版みたいな映画だったかもしれませんが超絶快眠できたのでよかったです。
おおらかでのんびりでぐだぐだでゆるゆる、悲しいことはあっても深刻や孤独はほとんど存在しない、なんだかとても、俺のような根っからの都会人には響いてしまう映画であった。
まるでA24が作ったようなアート志向のスラッシャー映画だ!ま、こういうスラッシャー映画も世の中にはあるってことでいいんじゃないすかね。ただ殺人鬼のマスクはダサすぎ。
ウェス・アンダーソンとロイ・アンダーソンの映像世界をかなり露骨に彷彿とさせられる虚構コミカル群像劇。センスの良い洒落た映画でした。
雑多なアートとチャーミングな女優さんたちと超能力や宇宙人を含む人生の悲喜こもごも、あとそれから夏の海街のカラッと明るい風景を温泉気分でだらだら眺める140分間。幸せな時間でした。