ヒーロー映画のエピソード0みたいになっちゃった映画『ランニング・マン』感想文
1980年のアメリカSF映画の意匠を散りばめつつ毒々しいユーモアでポップに悪夢の未来世界を開示していく序盤は映像的に楽しかったんですけど、オチも含めてこれはシナリオが上手くないんじゃないすかねぇ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
1980年のアメリカSF映画の意匠を散りばめつつ毒々しいユーモアでポップに悪夢の未来世界を開示していく序盤は映像的に楽しかったんですけど、オチも含めてこれはシナリオが上手くないんじゃないすかねぇ。
おもしろかった。原作もハリウッド実写映画版も見てないからそっちはどうか知らないけどジュブナイル系のループとしてちょっとこぢんまりとはしているが(木更津なので)良く出来てたんじゃないすかね。
度を超した狂いに大いに戦慄させられ混乱させられ時には笑わされてそして哀れな人々の必死の抵抗っぷりにジーンとさせられてのソイ・チェンとジョニー・トーとヤウ・ナイホイと香港特盛の一本。超おもしろい。
あれ、これドンパチ満載のバカ映画じゃなくて良い映画だったんじゃないの……? 思わずそう錯覚してしまいそうになるスタローン印の共和党アクションでした。
「今度は戦争だ」ということで画面いっぱいに広がる米軍メカとアバター星の巨大生物たちの殺し合いは黙示録的スケール、さながら宗教画のようである。とにかくいろんなものが破壊されてたのしい。
序盤は本土の規制当局が喜びそうな警察主体のコメディ調の安心安全クライム映画だが途中からはそんなもん知ったことかと大陸向けのリップサービスをかなぐり捨てて香港魂がバーストする!面白いしアツい!
武装警官100人殺して主人公がカッコよくてカーペンターみたいで石井隆みたいでとそんなにたくさんのみんなが娯楽映画で観たい要素(※この場合のみんなは私の脳内に生息する人々のことです)を盛っているのだから新橋系映画としては充分すぎる。
みなさんはこんな言葉をご存じだろうか。華々しい失敗作、それが真のアートである。その言葉が正しいとすれば、この映画は堂々たるアート映画である。
『暴走特急』フォロワー映画としてはちょっと工夫が足りなくて残念なところが多いが、凄惨なバイオレンスやスプラッター描写が本体と思えば、そういう映画として楽しめる。
シュワがジャングルで激戦を繰り広げてから幾歳月、ついにプレデターもヒーローに出世し『エイリアン:ロムルス』に始まるディズニーの新ユニバース「ユタニバース」を引っ張るまでになりました!ふーん!