香港パッション全開映画『シャドウズ・エッジ』感想文
序盤は本土の規制当局が喜びそうな警察主体のコメディ調の安心安全クライム映画だが途中からはそんなもん知ったことかと大陸向けのリップサービスをかなぐり捨てて香港魂がバーストする!面白いしアツい!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
序盤は本土の規制当局が喜びそうな警察主体のコメディ調の安心安全クライム映画だが途中からはそんなもん知ったことかと大陸向けのリップサービスをかなぐり捨てて香港魂がバーストする!面白いしアツい!
太平洋戦争の南方戦線ものだが日帝に留まらず現在までしっかり続いているように見える日本人の敗北認められない病みたいなものを突いている観もあり、アニメ・漫画のプロパガンダ利用にも切り込んだ力作と思う。
武装警官100人殺して主人公がカッコよくてカーペンターみたいで石井隆みたいでとそんなにたくさんのみんなが娯楽映画で観たい要素(※この場合のみんなは私の脳内に生息する人々のことです)を盛っているのだから新橋系映画としては充分すぎる。
みなさんはこんな言葉をご存じだろうか。華々しい失敗作、それが真のアートである。その言葉が正しいとすれば、この映画は堂々たるアート映画である。
これはおもしろい邦画サスペンスの佳作。でもだからこそ、あぁ、もったいない! リアリティに気を配れば傑作になったのになぁと思うところもあるわけですが。
だっはっは! いやもうまったくこんなもん大爆笑である! まるで漫☆画太郎まんがの実写版! バカでヒドくてサイコーだ!
一言で言えば暗黒アニメ界の『もののけ姫』という感じのアウトサイダー・アート・アニメ大爆発作。ものすごいぞ!
アメコミ定食感がすごいが、その定食感から強く正しく世界一の超大国としてのアメリカを求めるアメリカ大衆の願望が透けて見えるようで、なんだかおもしろかった。
『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』『バーニング・ダウン 爆発都市』に続いてまたしてもアンディ・ラウが香港大爆破の危機に挑む! いったい何度香港を爆破から救えば気が済むんだ!
売春宿映画にハズレなし!北欧の凍えた大地を焼きつくさんとする熱意に溢れた、アツい売春宿映画の最新作だ!