バラード×マルクス×藤子不二雄的SF映画『億万長者の不都合な終末』感想文
なんという意地悪な風刺映画!世間的にはどうか知らないがこんなのもう大好きである。なんかバラードっぽいし。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
なんという意地悪な風刺映画!世間的にはどうか知らないがこんなのもう大好きである。なんかバラードっぽいし。
華麗なファッションは見てて楽しいし現代アメリカの分析試料としても使えそうでよかったです。
良いアニメですけど1968年の日本を舞台にするのだったら当時の日本がどんなに揺れた時代だったかをどこかしらで入れないと、単なる異国情緒と懐古趣味に収まってしまいませんか?とか思ったりした。
おもしろいとかおもしろくないとかとは別に、いやまぁおもしろいんですが、それ以上に偉いな、と思わされる映画だった。ひたすら世の中を皮肉っているので。
今のハリウッドは膨大な資金を投じてこんなどうしようもない映画しか撮れないのかと思うと笑うしかないが、50年後にはカルト映画として学生たちがパーティで酒飲んでハッパやってツッコミ入れて笑いながら観る映画へと成長しているのかもしれません。
オリジナル版に近い形に復元↓バージョンかと思いきやなんとオリジナル劇場公開版で使用された場面は一つも存在しない魔改造新作!いろいろおもしろかったです。
予告編を観た時にはどこ需要なんだと困惑させられたが、批判的な視座を持って観ればこれは実に示唆に富む面白い映画だったんじゃないだろうか。
こんなものかという感じのハリウッド大作だがこんなものだからカップヌードルと同じでたまに食べたくなるみたいなの、ある。
いやーおぞましい!結局どんな恐怖描写も人間の想像力を超えることはできないのだから、なにも説明せずに観客の想像力に恐怖を委ねたこの映画は人によってはどんなホラー映画よりも怖い映画かもしれない。
まるでイーロン・マスクの思い描く夢のよう。自分がヒーローになりたいという願望だけがあって、現実に困っている人々を助けたいという気持ちは持ち合わせていない人の発想だ。だからこそ箱庭ここに極まれりで面白いのだけれども。