昭和の恐怖を表面だけなぞっても怖くない映画『八つ墓村』(2026) 感想文
地方と都会の距離が昭和に比べれば格段に縮小した現代に『八つ墓村』をやったところで……みたいな感じだった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
地方と都会の距離が昭和に比べれば格段に縮小した現代に『八つ墓村』をやったところで……みたいな感じだった。
こうした映画を作るべきではないとはまったく思わないけれども、これを評価できるかできないかで言うなら、俺はあまり評価しようとは思わない。
「顔」が映し出す漢江の奇跡・暗黒秘話!面白いけどもうちょっと枠をはみ出すような何かがあれば良かったのになぁみたいな映画だった。
劇画的なタッチはカッコイイし相模原障害者施設殺傷事件に対するアンサーとしても立派な良い映画。
俺的には近年のステイサム映画のベスト。静と動の対比とリアルなディテールの積み重ねが生む静かなサスペンスが見事なのだ。あと敵がステイサム映画屈指の強キャラなのもヨシ。
一見すれば脱線ばかりでなんのこっちゃよくわからん映画ですが、実は『アバウト・シュミット』のようなあるある系の中年の危機映画の系譜作。おもしろかった。
いや好きですけどねこういうわりと面白い普通のサスペンス映画って。上映時間も94分と観客に優しいし。でもアン・ハサウェイとジェシカ・チャステインというデカい看板を二枚も揃えたんならもう少し印象に残るような作品を目指してくれてもよかったんじゃないか。
なんという邦題だ。面白いか面白くないかは知らないがこんなものは絶対に観に行かなくてはならないという強迫観念に駆られてしまう。
あらすじと予告編を見ればまるで『狼たちの午後』のようだが実際の映画の印象はだいぶ異なり、なんだか美談のようになってしまっていた。
またなのかという思いなのだがどうして最近の若い日本のホラー監督は「警察の存在しない世界」の設定でしかホラー映画のシナリオを書けないのだろうか。