まさかの大人の恋愛映画『四月になれば彼女は』感想文
わかりやすい台詞やドラマティックな演出に頼らず、様々な立場にある役者たちの芝居のニュアンスから「やらなかったことの後悔」を浮かび上がらせるこの映画、いやはや存外大人の恋愛映画であったよ!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
わかりやすい台詞やドラマティックな演出に頼らず、様々な立場にある役者たちの芝居のニュアンスから「やらなかったことの後悔」を浮かび上がらせるこの映画、いやはや存外大人の恋愛映画であったよ!
日本で唯一なんてことは当然ないのだがこの映画のテーマを正確に読み取った人はネットのバカに燃やされたりしたくないためネットに解説を書いてくれないとおもわれるので、結果的に正しい読解を日本語のネット空間で書いているのは俺一人になるんじゃないでしょーか!おい一人にするな!お前らも書け!
とにかくその場その場で怖ければよし面白ければよしのサービス満点見世物主義。何度も観たいとは全然思わないが楽しくてよかったですよ、はっはっは!
最近ではやたらと値段の高い映画館のシートがたくさん売られているが、こんな小さな映画をゆったりと小さな映画館で観ることこそ、本当の意味で贅沢な映画体験なんじゃないだろうか。
今年の未体験ゾーンも残すところあと3週、本数にして6本ということでいやー早いもんですなぁ月日というのはー。とりあえず今週は『ホビッツベイ』『K-9 L.A.大捜査線』『神探大戦』の3本です。
フランスの映画なのになんだかアメリカ映画みたいな法廷もの。最初はう~んそんな言うほど面白い映画かな~?と思ってましたが見方を変えたら結構面白い映画でした。
世にはというかアメリカにはスナイパー映画とか銃乱射映画とかがたくさんあるわけですけれども銃撃のコワさでいったらこれはその中でも頭一つ抜けているんじゃあるまいか。アメリカの政治分断もうまく絡めておもしろかったです。
主人公の能動性によって観客を興奮状態に誘導するスーパーヒーロー映画としてこれを観るならう~んイマイチだなぁとなるだろうが、消極性を基盤とするサスペンス映画として観ればなかなか良く出来た面白い映画なんじゃないだろうか。
エリセの時代はもう終わった。だからこそエリセが今あたらしく映画を撮ったことに、まったくしょうがねぇなと思いながら、ちょっと嬉しくなってしまうのだ。
ということで未体験2024、3週目なわけですが…今週の上映作はなんと未体験史上最多なのではないかこれは、旧作2本も含めて7本です。3本しか観てませんが。