超正統派巻き込まれ型サスペンス最新作映画『ナイトコール』感想文
こりゃ面白い巻き込まれ型サスペンス!こういうのが娯楽映画っつーもんで、暇があったらぜひとも深く考えずサクッと観に行くべし!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
こりゃ面白い巻き込まれ型サスペンス!こういうのが娯楽映画っつーもんで、暇があったらぜひとも深く考えずサクッと観に行くべし!
核抑止理論の空疎さを見事に捉えた力作、超面白かったとおもう。
ものすごくおもしろい映画であることは間違いないけれどもちょっとズルい映画という気がしないでもなく、つるんと飲み込もうとしても喉に突っかかってしまう。
いやーおぞましい!結局どんな恐怖描写も人間の想像力を超えることはできないのだから、なにも説明せずに観客の想像力に恐怖を委ねたこの映画は人によってはどんなホラー映画よりも怖い映画かもしれない。
後半の謎解きパートがだいぶヒドいが前半は阿部寛の受難っぷりに大いに笑えた。軽い社会風刺の映画として観ればいいんじゃないすかね。
観る前は191分とかなにかの間違いではないかと驚きながらふざけんなバカてめぇ巨匠気取りかコラと心の中で暴言を吐いていたが、観終わった今はええもん観せてくれてありがとうの気持ち。とても見応えのある力作でございました!
まぁまぁ面白かった。似たジャンルの映画でいうと、『きさらぎ駅』よりは真面目な内容でお金もしっかりかけて作っているが、そのぶん『きさらぎ駅』ほどの瞬間最大風速は出てないみたいな、そういう感じじゃないすかねぇ。
最近の韓国映画でつまらないものに当たること自体ほとんどないが、わけても政治ネタなんか韓国映画界の十八番である。当然面白いが、それはどうなのと思うのも他の韓国現代史映画と一緒。
宣伝は胸糞推しだったが胸糞映画というよりは『柔らかい殻』のような暗黒ジュブナイルのテイスト。いささか陳腐だが面白かったです。
観客に怖いものを想像させる上品な受動型のホラーではなく、怖い声を出して怖い顔を出して怖い造型を出して観客を能動的に怖がらせるパワープレイの白石晃士ホラーだ!多少雑だが怖くて面白かった!