これがポスト学生運動だ映画『テロリズムの夜/パティ・ハースト誘拐事件』感想文
学生運動の本質を意外な角度から突いたアメリカの病理抉り監督ポール・シュレイダーの秀作。なんでこれが劇場公開されなかったの!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
学生運動の本質を意外な角度から突いたアメリカの病理抉り監督ポール・シュレイダーの秀作。なんでこれが劇場公開されなかったの!
良くも悪くも実話ベースの域を出ない映画なので、まぁ上映時間も77分と短いことだし娯楽映画というよりは楽しく観られる教育映画として観るのがいいかもしれない。
桐島聡の伝記映画は既に『逃走』というのがあるが、これは上映館が少なく興味があっても観られなかった人も多いかもしれないので、桐島に興味があれば『桐島です』は観た方がよい映画です。
敵は新型コロナじゃない!マスコミと岩田健太郎だ!なんだか新コロ禍で人心に蔓延った防疫全体主義のひとつの結晶のような映画であった。
犬の裁判を通して見えてくる現代社会の分断状況、と「そのペット愛、ほんものですか?」の問いかけ。映画としては巧くないところもあるが、愛犬なら観ておいて損なしだワン。
とりあえずやってみること。自分の手足をとにかく動かし始めてみること。そういうことって自分の人生を充実させるためにはとても大事なことだよねと教えてくれる映画だったと思います。
テーマとか表現の面でこの題材ならもう少し踏み込んでくれてもよかったのでは…と思いつつ、面白い映画ではあったとおもいます。
映画としては結構しょうもない出来だが、ちょっとグッと来てしまうのもたしか。
い。見た目はなんかチャカチャカして面白いけど中を覗いてみるとなんもない。それがトランプだしトランプを描いたこの映画じゃないだろうか。
おもしろかった。このグロテスク趣味とカーニバル的空間!ロシア映画の伝統ですな~。