真顔ですっとぼけ嘘カナダ映画『ユニバーサル・ランゲージ』感想文
ウェス・アンダーソンとロイ・アンダーソンの映像世界をかなり露骨に彷彿とさせられる虚構コミカル群像劇。センスの良い洒落た映画でした。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ウェス・アンダーソンとロイ・アンダーソンの映像世界をかなり露骨に彷彿とさせられる虚構コミカル群像劇。センスの良い洒落た映画でした。
雑多なアートとチャーミングな女優さんたちと超能力や宇宙人を含む人生の悲喜こもごも、あとそれから夏の海街のカラッと明るい風景を温泉気分でだらだら眺める140分間。幸せな時間でした。
半端ないいつものアレ感である。いや、別に悪い映画とは思わないんだけれどもこれというポイントがあまりにも無いウェルメイド極まれりの映画というか。
フルチの『怒霊界エニグマ』と並ぶマニエリスム・カタツムリ映画だなこれは。好き。
桐島聡の伝記映画は既に『逃走』というのがあるが、これは上映館が少なく興味があっても観られなかった人も多いかもしれないので、桐島に興味があれば『桐島です』は観た方がよい映画です。
人が一人死んでみんなひたすら泣き通しのお通夜みたいな映画。俺向きの映画ではなかったです。
あるある満載でおもしろかった。単なる法廷劇には留まらない力作じゃあないだろうか。
少女の物語である以上に1980年代後半の日本という時空間のシミュレーションとして面白かった。
あまり刺激の強い面白い映画ばかり観るのも体に毒かもしれないから、たまにはこういう減塩映画もいい…のかなぁ?
とりあえずやってみること。自分の手足をとにかく動かし始めてみること。そういうことって自分の人生を充実させるためにはとても大事なことだよねと教えてくれる映画だったと思います。