ウソでもいいけど納得はさせてほしい映画『マジカル・シークレット・ツアー』感想文
なんか題材負けしてる映画だと思った。桐野夏生系かと思いましたがそういうのじゃないです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
なんか題材負けしてる映画だと思った。桐野夏生系かと思いましたがそういうのじゃないです。
なにがなんだかサッパリわからないが『フィルムインフェルノ』みたいで俺はかなり好きでした。
老人ホラーと見せかけて現実の不確定性テーマのホラーということで個人的にはそんなの大好きなテーマではあるけれども、こういうのは今観るとあんまり怖い気がしない。
千鳥・大悟と綾瀬はるかのダブル主演にしてSF映画!是枝裕和の映画としては野心作かもしれないんですが、SF力が低いのであんまり面白くはなかった。
佐藤二朗の怪演は良いし発想も面白いけど、というかそれだけにかえって、いろいろ惜しく見えてしまった気がするなぁ。
評判が悪い理由はとてもよくわかるのだが、いやぁ、良かったですねぇ。しみじみしちゃう。
ケン・ローチはこの映画が自分の遺作と語っているとかなんとか。映画監督の引退宣言は撤回されるのが基本なので信じないでいいと思うが、遺作がこれならちょっとガッカリさせられる。
映画というのはどこでどういうものとして観るかで結構印象が変わってくるあやふやなものである。この映画をイメージフォーラムでまばらな客の一人として観ていたらどうだっただろうか。
大学には行ったことがないんですけどもし俺が映画好きの大学生だったらこの映画は素晴らしい大傑作だと吹聴してたんだろうなーとか思ってしまった。
よい夢だった、見事な悪夢だった、入れと言われても入りたくはないが、同時にいつまでも時間を引き延ばして滞留していたいファンタジーであった。さぁ、眠りましょう…。