悪魔憑き映画とはなんなのか映画『ネファリアス』感想文
一本のホラー映画としてはあんま面白くないが米国悪魔憑き映画がいったい何を描いてきたジャンルなのかということを考えると面白くなってくる、かもしれない対話篇。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
一本のホラー映画としてはあんま面白くないが米国悪魔憑き映画がいったい何を描いてきたジャンルなのかということを考えると面白くなってくる、かもしれない対話篇。
予告編からはもう少しアクションアドベンチャーっぽいものを想像したがまぁそんなものを幸福映画に期待する方が悪いというのが定説なので文句は言えない。
皮肉で救いのない展開は楽しいし、ハッピーエンドと見えつつ実は…と解釈の余地を残すラストも意地が悪くて好き。人が無抵抗のままどんどん嫌な状況に追い込まれていく映画というのはよいものです。
なんかNetflixの海外ドラマとかでこういうのありそう的な教皇選挙版クローズド・サークル・ミステリーでした。
ようするにクリスチャン映画版のB級刑事サスペンスであったという中立的かつドライな睡眠感想文です。
ご長寿イギリス一人旅映画『君を想い、バスに乗る』のハリウッドリメイク版とかかと思ったら違ったらしいがそれにしては重なる要素がずいぶん多いので謎。
こういう映画がロメロ映画の意匠を借りた現代韓国社会への批判という形で、娯楽大作として現れたことに俺はかなり驚いた。
売れてる役者も派手なバトルもファンアート要素とかもないのでぶっちゃけヒットしないでしょうが、俺はこの映画、近年の悪魔憑き映画としては世界的にもかなりベスト寄りの一本だと思います!
ちょっとハンカチを借りていいかな。なんですかこれは。感動作じゃないですか。幸福の科学の映画なのに…感動作じゃないですか!!! もちろん劇場では誰一人泣いてなどいなかったのだが…。
フェミニズムの映画と思いきやたぶんこれは信仰の揺らぎについての映画でした。