夏休み系映画二本立て感想文『HOW TO HAVE SEX』&『クレオの夏休み』
とくに関係はないがまぁ夏休みってことで夏らしい感じの映画の感想二本立て。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
とくに関係はないがまぁ夏休みってことで夏らしい感じの映画の感想二本立て。
ノリノリのゴア映画を期待するとあんまり面白くないんじゃないかと思われる映画だが、ベトナムの現状を露悪的に戯画化した社会風刺の映画であると念頭に置いて観るとたぶん面白いぞ!
アメリカ人の不倫願望を通して密やかに描かれるアメリカ映画批判!ある意味トッド・ヘインズ版の『マルホランド・ドライブ』みたいな映画でした!
こ、これが本当にあのダメな方の三木の映画か…?キラキラ映画界のダメな方の三木こと三木康一郎、まさかの会心作!
疲労が頂点に達した金曜夜のまどろみの中で俺が目にしたのはあちらこちらで大量の返り血を浴びながらタイの裏社会人たちをバギボギにぶん殴りまくっていく主人公の修羅のごとし姿であった…なんだかすごいぞこれは!
テーマありきの映画という感じで人物造型はわりと雑く展開も意外性なしで、良い映画だとは思うがあんまり面白くはなかった気がする。
面白い良い映画だと思うが、映画そのものよりもこれが観客に絶賛されて受け入れられていることが興味深かった。
きっとこれこそが西部劇であり、これこそがアメリカ映画なのだ。ほとんど寝ているためストーリーすらよくわかっていないが、たぶんそうに違いない。
虚しくも美しいラブストーリーであると同時にひねくれているようでストレートな人生肯定でもあるというのがこの映画なんじゃないかとおもった。
三池崇史のメジャー向け職人仕事ってことで、べた褒めする気にもなれないが、といって悪い映画でもないという映画であった。