不気味で爽快ホラーお得セットA映画『パッセンジャー』(2026) 感想文
いやぁ、面白いっすね。不気味な雰囲気の都市伝説ホラーとして始まって最終的には筋肉(的な)決着。ラーメンに餃子とミニチャーハンが付いてくるようなこれはホラーのお得セットAじゃあないか。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
いやぁ、面白いっすね。不気味な雰囲気の都市伝説ホラーとして始まって最終的には筋肉(的な)決着。ラーメンに餃子とミニチャーハンが付いてくるようなこれはホラーのお得セットAじゃあないか。
わりと面白いホラーなのだが、その露悪的なまでのヒトコワには、怪物の創造という知恵であるとか豊かな想像力であるとかを失った現代人のある種の貧しさを感じてしまう。
スマホで観るショートドラマとかだったらこの形式とこのお話面白いなって素直に思ったかもしれないんですけど、90分ぐらいのホラー映画として観るとなると……。
なにがなんだかサッパリわからないが『フィルムインフェルノ』みたいで俺はかなり好きでした。
老人ホラーと見せかけて現実の不確定性テーマのホラーということで個人的にはそんなの大好きなテーマではあるけれども、こういうのは今観るとあんまり怖い気がしない。
悲しいね。悲しいよ……人生と加齢のかなしさを感じさせる映画でした……。
お話はストレートな怪談話、そしてオバケはゼロというストロングスタイルでしっかり怖いホラー映画を作り上げているので、地味にかなり偉い映画だと思う。
ホラー分野で活躍する若手の才人と才人がタッグを組んだら怖さや面白さが倍になるどころかどっちのフィルモグラフィーでもたぶん一番下かその近辺という怖くも面白くない映画になってしまった。なぜなのか。
せっかく半魚人が出てくる映画なのにちょっとシナリオが真面目すぎたかもしれない。もし俺が寝てる間にディーン・フジオカが島の地下に隠された日本軍の半魚人工場を爆破したりしてたらすいません。
フェイクドキュメンタリー・ホラーとしてのレベルはかなり高く幽霊も怪物も出ないのにしっかり怖いからイイのだが、フィルムエストさんの作品ならやはり陰鬱な気分じゃなくてアハハと笑って劇場を後にしたかった……とか思ってしまう。