【ネッフリ】『エル・カミーノ・クリスマス』を見る

《推定ながら見時間:20分》

別題『エル・カミーノ乱射事件』。ネバダのド田舎エル・カミーノに追いやられた左遷人種のクリスマスはバカバカしくも苦かった。あまりにもあまりにも何も無さすぎるこの町に得体のしれない風来坊到来。アメリカの南西部はヤングよそ者を餌食にするものと相場は決まっているのでなにもしてないのに無気力暴力保安官に殴る蹴るされる。いたい。

『ランボー』だったらここで田舎戦争が始まるところだがこの風来坊の人は平和だったので全然そんな気を起こさない。もう出ようこんな町。ド田舎め。だがそれを許さないのが田舎であった。
ポケストップもない辺境に訪れた貴重なイベントを逃すまいと勝手に盛り上がってしまった人々のほぼほぼ善意と正義感と無能と思い込みと希望によってエル・カミーノのクリスマスは『ダイ・ハード』になってしまうのだ…あくまで田舎スケールの。

ほんの少し人生を好転させたかっただけのダメ人間どものローリングストーン(ズではない)っぷりにぼんやり笑える長閑な悲喜劇で、結構イイ話だけど展開的にクリスマスのミラクルと言うにはささやか過ぎるからビデオスルーにも及ばずの配信スルー致し方なしかと思わないでもないがダメ保安官がヴィンセント・ドノフリオ、ダメTVレポーターがジェシカ・アルバ、ダメ無職がティム・アレン、いい顔が揃ってるじゃんか。これ配信スルーか。

主役格の青年がルーク・グライムス、知らない人だったが『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主要キャストと映画サイトに書いてある。『マグニフィセント・セブン』にも、と言われてもどこに出ていたか思い出せないがマグセブに続いてドノフリオと共演、ネバダの砂塵に塗れて貧相な銃撃戦を演じるというのがミソ。

話のカギを握るのはティム・アレンだがー、ティム・アレンの落ちぶれ親父といえばダメ人間どもの人生敗者復活戦『ギャラクシー・クエスト』、『クライム&ダイヤモンド』、『サンタクローズ』の人でも『トイ・ストーリー』のバズ・ライトイヤー(所ジョージの吹き替えでしか見たことないからまったく馴染みがない)の人でもあるらしいから狙ったキャスティングだろうこれは。

脚本セルジオ・メルフィって『ドリーム』書いた人である。あるっていうか今知ったけどアカデミー絡みの人の脚本映画がこれだけ俳優揃えても映画館いかない。仮に公開されたとしてもたぶん見よう見ようと思っているうちに上映終わってるタイプの映画だから別に構わないが、それはともかくセルジオ・メルフィ、モーガン・フリーマン&マイケル・ケインの『ジーサンズ はじめての強盗』は未見もビル・マーレイの『ヴィンセントが教えてくれたこと』はビル・マーレイをアテ書きしたような映画だったから、アテ書きかどうかは知らないがこれもダメ人間+クリスマスのストーリーならティム・アレンしかおらんやろみたいなアテ書き的シリーズの観。

つまり、映画ネタいっぱいで映画ファンの人がよろこぶ。よろこびそう。おれはよろこんだ。ダメ人間どもに訪れるクリスマスのささやかミラクルそれは! 言わない。

【ママー!これ買ってー!】


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タランティーノっぽい映画オマージュ=オシャレの時代が偲ばれる。クリスチャン・スレイターも。

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松ヶ根乱射事件

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