【ネッフリ】『ブロックバスター』の感想

→ブロックバスター[Netflix]

《推定ながら見時間:40分》

着せ替え系のマグネットブックのようなというか無邪気な落書きみたいに上からぐしゃぐしゃとエフェクトを描き込む。こどもチャイルディッシュな無秩序諧謔もテリー・ギリアムみたいな本気のおとなこどもがやると感動的だが、映画にもヒーローにもこども的空想世界世界全般にもこれといって憧憬を抱いてはいない物の分かった大人が小洒落た演出スタイルとして採用すると嫌味がでる。

主人公の住んでるアパートに『地下鉄のザジ』のポスターが貼ってある。「『エターナル・サンシャイン』見ようよ」「あの映画大好き!」みたいな恋人たちの会話がある。単館にも行けなかったが単館系のフランス流・とくに物語もない軽薄都市生活ドラマか。
映画が好きな自分が好きなミシェル・ゴンドリーかぶれの映画小僧っぽさに若干鼻白む部分もあるが悪くないよ全然悪くないと思いながら見ていたらミシェル・ゴンドリーが本人役で出てくる。それは、悪い。

嫌味ったらしい映画ではあった。この手のフランス映画によくある大人になれない大人の男が余命幾ばくもない寝たきりの父親に見せるためにYoutuber動画みたいのを映画と称して毎日撮っている。
撮っていたら女と知り合った。気が合ったから付き合った。しばらくしたら距離ができた。てことでアメコミ系のコスプレとかして著名人に会いに行って誘拐パロディ動画に出演してもらおうということになる。
頼む、解放してくれ、犯人の要求は[彼女名]だ! とかミシェル・ゴンドリーなんかが言う動画を彼女に見せれば冷えた関係も温まるだろう…みたいな話ですがそれで普通にミシェル・ゴンドリー出してくるんだからふざんけんなっつーのって気にはなるよ、それは。展開的にもおもしろくないし。

ムカつくはムカつくが軽やかでファッショナブルなグダグダ青春群像の空気感はまったりとええ感じ、撮影仲間のジョニー・デップの偽物みたいなやつと減量したジョー・スピネルみたいなやつ、金言ホームレスとかっていう人物造形も良かったから、人脈とセンスで薄い脚本ごまかしやがってと思わないでもないけれども見れてしまうからな、結局。
そういうところがまた嫌味な気がするが、俺の場合はこの手のフランス映画に嫌味を感じなかったケースの方が少ないのでまぁ、なんかいいんじゃないすか、こういう感じで。おもしろかったですよ。

ドンキで買ったようなスーパーマンの衣装をジャージ的に着こなす最低ファッション、スーパーヒーローへの愛着の無さがよく出ていてよかったな(嫌味な言い方)

【ママー!これ買ってー!】


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これはもう少しエスプリの効いたフランス都市群像。

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