自首ぐらいさせてよ映画『ファイナル・プラン』感想文

投稿日: カテゴリー 居眠り映画館タグ , , , ,

《推定睡眠時間:0分》

つい先日もモノホンの警官が他署の警官を装って高齢者のタンス預金を300万だまし取るという警官クズ事件があったので期せずしてタイムリーになってしまったもう警察(この場合はFBI捜査官)なんか信用できないっ! 系映画。あの~実は俺ちまたで話題の銀行強盗なんすけど~ちょっと悪いことしちゃったかな~と思って自首したいんすけど~との信用できないタレコミ電話があったのではいはいこれも仕事ですからねFBI捜査官は大変ですわバカの相手をさせられて、と二人の冴えない捜査官がタレコミ男の指示通りに証拠のカネがあるという貸倉庫に向かうとそこにあったのは札束の山合計900万ドル。

きゅ…きゅ…900万ドル!? そんなもんお前盗むしかねぇだろどうせ元々盗まれたカネだしってことで悪徳捜査官二人組は見つけたカネをあっさり横取り、タレコミ男はまぁ狂人ってことにして事故的に撃ち殺しちゃえばいいかとインスタントに鬼畜判断を下すのであったがそのタレコミ男がリーアム・ニーソンだったのでもう大変。舐めてたやつがリーアム・ニーソンという絶体絶命パターンにハマってしまったことも知らずに汚職捜査官二人組はセキュリティの厳しいこの現代で実に9件もの銀行強盗を単独犯でやってのけた天才強盗にして元海兵隊にして爆破のプロでもあるというリーアム・ニーソンにバトルを挑むのであった。あ~あ、せっかく自首したいって言ってるんだからお願いして10万円だけもらうとかで我慢しておけばよかったのに。そういう問題じゃない!

定番の午後ロー系アクションだが自首したいのにさせてもらえない設定がユニークな映画。ユニークといってもいやお前そもそも普通にカネ持って出頭しとけばその悲劇(※捜査官にとって)避けられたろと思う無茶なユニークだが細かいことは気にしない。自首したいからいつでも瞬時に殺せるけど殺しとかは絶対したくない、という方向でオーバースペック殺人マシーンのリーアム・ニーソンの行動に制約を設けているのが面白いですね。映画ドラえもんで四次元ポケットが自由に使えたら問題が一瞬で解決しちゃうからあの手この手でポケットを使わせないようにするのと同じ。リーアム・ニーソンはドラえもんだったのだ。

その制約の中での汚職捜査官ズとの戦いは基本的に頭脳戦、初めは小さな事件だったはずがお互いにアチラへコチラへと手を回しているうちにリーアム・ニーソンの恋人や捜査官ズに疑いを抱くわんわん捜査官(いつも愛犬を連れている)などなどどんどん無関係の他人を巻き添えにしてく過程がスリリングで面白い。その合間合間に挿入されるご近所スケールのカーチェイスや銃撃戦、爆破も小粒ながらなかなかの迫力で、あと俳優がよかったなこれは。

汚職捜査官ズの上司がロバート・パトリック、わんわん捜査官がジェフリー・ドノヴァンで、立っているだけでなんとなく雰囲気が出るこの二人が予定調和の物語に安易に先読みさせない重みを与えていたように思う。とくにジェフリー・ドノヴァンは間抜けたユーモアとハードボイルドな怖さが同居する独特のキャラクターでこの人のスピンオフがちょっと見たくなってしまった。いくらでも作れるでしょうこんなの。こんなのっていうのもあれですけどリーアム・ニーソンとジェフリー・ドノヴァンが基本は敵対しつつも共通の敵を一緒に追うみたいな…そういうのが頭に浮かぶ程度には面白い、よくできた映画でした!

【ママー!これ買ってー!】


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ファイナル・(ファイナルナカグロ)邦題にハズレなしということで内容的にはほぼほぼ関係ありませんが最近観て超面白かったこのファイナル映画を。

2 Comments
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通りすガリバルディ
2021年8月3日 11:28 AM

ブログ主様に完全同意です。わんわん捜査官とリーアム・ニー無双ン(←強引(笑))のスピンオフ見たいですね。てか、映画であの捜査官出てきた瞬間、いやーん、この人絶対いい味かもしだす役やわーと言う期待は裏切られませんでした!
しかも、わんわん捜査官って、ストーリーには全く不要の存在なのが不思議ですね。この映画って、この人のみならず、全員妙にキャラが立ってるのが、なんか人間に対する温かさを感じます(笑)
脚本のクレジットは監督のマーク・ウィリアムズとスティーヴ・オルリッチとのことで、調査してみたところ、何もわかりませんでした! ウィキペにない!
最後に邦題ですが、ファイナル~ってまさかリーアム(68)がアクションできるのこれが最後でしょ・・・とか言う意味なんでしょーか。だったら失礼ですよね!