《未体験ゾーンの映画たち2023》第2週感想文!『ファミリー・プレイ』ほか3本)

『スプラトゥーン3』にハマってぶっちゃけこんな感想を書いている暇はない。せっかく7年もこんな駄文を書き続けているのだから書くが7年続いた習慣を圧倒するほど『スプラトゥーン3』はヤバイ。思い出すナァ、『メタルギアソリッド3』のオンライン対戦を朝までやってた高校時代。あれから十数年。ゲーム機はプレステ2を最後に更新されず(ニンテンドーDSのみ人からもらってやってた)遊ぶゲームといったらマジック:ザ・ギャザリングのオンライン版ぐらいしかないという状況が長いこと続いていたが、そんなところに飛び込んできた『スプラトゥーン3』は最先端の(?)ゲームのすさまじい面白さをまざまざと見せつけると同時に『メタルギアソリッド3』のオンラインプレイに明け暮れていたあの頃に俺の心を戻すのであった。

だがハッキリ言って難しすぎる。これは先日ようやく現代ゲームの世界に飛び込んだばかりの浦島太老害の戯言かもしれないが、昔のゲームはやることが限られていたから覚える操作が少なかったし多少操作が増えるとちゃんとチュートリアルがついた。『スプラトゥーン3』は一応一人用のヒーローモードがチュートリアルを兼ねているとはいえ、オンラインモードとは様々な点で操作が異なり正直なところあんまりチュートリアルになっている気がしない。誰も説明してくれないのでオンラインプレイ中にマップ上で起こる様々な出来事については正直よくわからないままやってる。とりあえず塗りゃいいんだろのバンカラ精神で。

しかし、操作や表示等がわからないのはいい。やりながら覚えていけばいいだけの話だ。オンラインモードを初めて遊ぶ時に天の声みたいなのもとりあえずやって慣れろと言っていた。問題は一人でオンラインを遊ぶ時の二つのマッチ、床をひたすら塗りまくるだけのレギュラーマッチとそれに加えて様々なルールで勝負をするバンカラマッチのうち、まぁレギュラーマッチは俺ぐらいの初心者でも楽しく遊べるがバンカラマッチは全然楽しく遊べないふざけんなテメェこの野郎。

いや、っていうか俺は楽しいんだけど、俺はそもそもルールもよくわかってないから操作を一つ一つ確かめながらなるほどこういうことかーって楽しんでいるけれど、そんぐらいの初心者がバンカラマッチに一人で参入すると「こいつがいたら勝てねぇな」とばかりにチームメイトたちが続々と抜けていく。で俺のヘボい遊びっぷりにムカついているのか負けそうになる通信を切って無効試合にするやつが結構いる。お前ふざけんなよそれじゃ俺が学習する機会なくなるだろ!

…映画の感想書きます? そうだねここは映画の感想を置くところでゲームリハビリ中の老害が『スプラトゥーン3』の不満を書くところではなかったね。というわけで『スプラトゥーン3』ガチの初心者を募集します! バンカラマッチでは一人で参戦するほかチームで参戦することもできるとのことだがそれなら初心者だけのチームを作ってしまえばいいだろう! 初心者だから勝っても負けても楽しめる! というかそれ以前に「このルールってこういうことだったんだ!」みたいなのが初心者は楽しい! 初心者の楽しみを奪う薄情ガチゲーマーどもなんかとは遊んでいられるかむしろこっちから願い下げだというわけで、シューター系ゲームじぇんじぇん上手くないけどやってみたい人は俺と一緒に遊ぼうぜ!

大丈夫だ! たとえ100連敗しても絶対にチームメイトを責めたりせず100連敗しても笑いながら楽しめるというのが我がチーム、ルーキーズの加入条件! 俺はそういうスタンスでゲームをやっているから不安に思うことはない! チームというか要するにゲームのセーフティネットからこぼれたかわいそうな弱者たちの相互扶助組織だ! えーん怖くてバンカラできないよ~でも遊びたいよ~という人はコメント欄かお問い合わせフォームからメール一本でも下さいネというわけでわかってます! わかってますはい映画の感想書きます今週観た未体験ゾーンの感想を!

『ファミリー・プレイ』

妙な終末思想に取り憑かれた男が妻子と共に家にこもるが(外の空気は汚染されてると思い込んでる)この男は家族を作らなければならないっていう考えにも取り憑かれていてそのために外の世界からたまに若い女を拉致ってきて一家の「姉」ポジションに据える。若い女を拉致するオッサンとくれば不埒な想像も頭をよぎるがこのオッサンは何も性欲から拉致に走ったわけではなく異常妄想信仰から拉致してるので変なことは基本しない。家の中で姉として振る舞ってさえいれば何してもオッケーという拉致されたのに軟禁というレアケース。世の拉致監禁犯人たちはこのオッサンの生真面目さを少しは見習うべきだろう。

そのような設定の下で描かれるのは当然この社会から孤絶した終末ハウス内での家庭不和。その内容といい常に鳴り止まない不穏なドローン・ミュージックといいA24の全然面白くない一軒家サスペンス『イット・カムズ・アット・ナイト』を彷彿とさせるこの映画、まぁ面白くはないけどジェネリックA24サスペンスとしてなかなかの出来。もしくはA24の全然面白くないリリカル家族映画『アフター・ヤン』のホラー版とでも言えばいいか(その理由は終盤のダンスシーンを見ればわかる)。映像も音楽もスタイリッシュで、そういうのが好きならかなり楽しめると思います。俺は早々と寝た。

『ヒトラーの死体を奪え!』

ヴェアヴォルフ訳して人狼部隊は第二次世界大戦末期に組織されたナチス・ドイツのゲリラ部隊でその名の由来は様々あるが一般市民に紛れ込む便衣兵戦術を取ることもその一つらしい(ただし要出典)。おそらく押井守のケルベロス・サーガおよびその中核作品『人狼』はこのヴェアヴォルフをモチーフとしたものだろう。実際には大した戦力ではなかったらしいが、衣装やアジ台詞等々のナチスの他分野同様、その実態を超えてなにか厨二心をくすぐる存在であることは否定しがたい。

そのヴェアヴォルフを扱った珍しい映画の一本であるこの『ヒトラーの死体を奪え!』は灰燼に帰したと思われたヒトラーの死体が実は丸ごと残っており、発見したソ連軍によって秘密裏に移送されていた…という『ムー』的あるいは落合信彦的異説をネタにしたもの。ヒトラーの死体移送を託されたソ連軍の小隊を襲うのは森に潜むヴェアヴォルフ。ヒトラー死体残存説とヴェアヴォルフの暗躍…ある種の人々にとってはあまりにもそそりすぎる題材だが、トンデモ系と思いきや案外飛躍の少ないリアル路線の地味なWW2異聞に落ち着いてしまった。

その点をどう評価するかは人によってわりと違いそうではあるが、まぁ俺としてはですねヴェアヴォルフは超兵器とか使っててヒトラーは死んだと見せかけて実は生きててあとUFOとビッグフット出てくるとかそれぐらいはして欲しかったじゃんみたいなところもあるとは言わないがないわけではないので、着眼点はかなり面白いけどその面白さを内容が超すことはできなかったなっていう、そういう映画でしたね。でもヴェアヴォルフもの映画としては完成度高いと思います(戦闘シーンもなかなか手に汗握る)

『CHASE/チェイス 猛追』

肉弾俳優ジェラルド・バトラーが製作と主演を務めたサスペンス。ジェラルド・バトラー、名を挙げた映画がシューマカー版『オペラ座の怪人』とか『300』とか変な服を着るか半裸かっていうか感じだったからその反動なのか最近の出演作ではワイシャツ着用率がやたらと高くこの映画『CHASE/チェイス 猛追』もやはり終始ワイシャツ着用。だからなんだと言われれば非常に困るがなんとなく可笑しい。

内容的には夫婦が車旅の途中でコンビニかなんか寄ったらいつの間にか妻が消えていたという『ザ・バニシング-消失-』や『ブレーキ・ダウン』なんかと同じやつ。妻を追う夫(バトラー)の肉弾っぷりからすれば後者の方が近いか。これといった捻りもないストレートな午後ロー的B級アクション・サスペンスだが、汚い顔のコンビニ店員、だらしない肥満体の路上警備員、情けない白ブリーフ一丁で走り回り拳銃を宙にぶっ放す終わった人など、どん詰まり田舎の空気を濃厚に醸し出す脇出演陣の風体の強さが根本敬的な意味でかなりイイ。緊急事態でも決してワイシャツを脱がないバトラーとの対比がその味わいを一層引き立てる、田舎ファッションショーの如し一本。

『マンイーター:捕食』

今ではサイボーグ化したり竜巻に乗ってきたり首が三つぐらいあったりめちゃくちゃでかかったり幽霊だったり宇宙遊泳したりするサメ映画業界のサメたちなのでもはやちょっとやそっとのサメが出てきたぐらいでは何も驚かないのだがこの映画は完全にちょっとやそっとの普通のホオジロサメが一匹が推定10人以下の若造を食うだけなので慎ましいにもほどがある。

これで怖がれと言われても、と思うがサメのエサになる食用若造たちが海であんなこんなアクティビティを楽しむレジャーなシーンで流れまくるパリピ感全開のアゲアゲBGMからすればあんま怖がらせる気もないんだろう。これがしかも結構長くサメが人を本格的に食い始めるまで90分の映画なのに1時間弱とかかかってしまう。娘をサメに食われたオッサンがサメを狩りに行く海洋ドラマの部分はオッサンやオッサン最大の理解者である警察署長の見た目の強さ(またか!)でなかなか迫力があるも、ロケ地はハワイのマウイ島なのでサメ映画というより観光映画として楽しみたい一本だ。ワイハのゆったり時間に癒やされてしっかり寝ました。

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