ドルフ主演最新作『デッド・トリガー』ネタバレ感想

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こんな映画にネタバレもなにもねぇよと思うしのっけからネタがバレバレな映画で苦心して仄めかし感想を書いたところで俺のためにならないしみんなのためにもならないし更にはドルフのためにもならないしドルフに関しては出演したこと自体が本人のためになってない可能性もあるが、それはともかくネタをバラすと劇中の出来事は全部ゾンビVRゲームでした。

ははぁん、なぁるほど。それで律儀に中ボスみたいなやつが出てきたり重要アイテム争奪戦があったり突然変なゾンビハンターコンビ(どうもこの一人が元モデルタレントの加賀美聖良という人だったらしい)が出てきたりとゲームっぽい各種イベントが用意されているわけだ。ラストステージの唐突な出現っぷりとかよく意味がわからんかったがゲームならそういう場面転換あるよね。

っていうか原作が同名ゾンビゲーじゃねぇか。じゃあもうネタバレじゃないよ最初からバレてるよ。好きで見てるヤツ全員わかって見てるよ。配慮して損したわ。
映画の最初の方にゾンビ禍進行中のアメリカで軍務経験もなければ一部を除いて身体も対ゾンビ用には出来てない貧弱な若者どもがなぜか次々とゾンビ討伐先鋭部隊としてスカウトされるシーンがあるが、その時に何人かがVRでゲームをやってる。

それがこの原作ゲームってことなんでしょうね。現実がクソならゲームの世界で闘え! っていうある意味もうひとつの『レディ・プレイヤー・ワン』みたいなものですよこれは。
予算的にも内容的にもまぁ四桁くらいレベルは下がるかもしれないが…でもゾンビ禍を現実と見せかけておいて実はゲーム内の出来事と思わせておいてぇの現実にゾンビ禍発生、そして現実に武器を取る子供プレイヤーたちっていう二段オチのラストは『レディ・プレイヤー・ワン』を超えてましたね。

大丈夫、僕らはゲームで散々鍛えたから現実でもゾンビとも戦える! なんだかしょうもない気もするが原作プレイヤー向けの映画化としたら上手いオチじゃありませんか? そうでもないですか? そうでもないですよねちょっとだけ原作のプレイ動画を見たら映画より遙かに派手だったもん、オチが気が利いてるぐらいじゃプレイヤー納得しないよ。
でも俺はね、俺はちょっとイイ話だなぁと思いましたよ。そのゲームに出てくるナビゲイター的なポジションの上官がドルフ・ラングレン。プレイヤーのガキどもはゲーム内キャラのドルフ・ラングレンから対ゾンビのイロハやプレイヤー道徳を学ぶ。

いつも心にラングレン。映画の最後になるとガキどもはラングレンを心に宿してゾンビとのリアルバトルに出向くのであった。イイ話だろうこれは…まるでドルフ版の『ラスト・アクション・ヒーロー』ですね!

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褒め方がなにか屈折してしまっているが、でもビデオスルー系ゾンビ映画としては普通に面白かったですよ。
ドルフとゾンビといえばゾックみたいなロボットが出てくる『バトル・ハザード』もありましたが、あぁいう飛び道具はなし。
ゾンビで溢れた隔離地域にドルフとキッズ先鋭部隊が入っていってゾンビと戦いながらキーアイテムのゾンビウィルスワクチンベースを奪取、救出系のサブイベントとかをこなしながら脱出を目指すという超王道プロット。

ゾンビの方も王道のノロノロゾンビで、銃弾が効かない中ボスポジションの被験者NO.1を除けば身体が豆腐なのですぐ頭とか手足がもげるという以外の特徴はない。まぁゲームの世界の話ですからね。雑魚ゾンビは倒しやすく出来ているんだろう。

豆腐ゾンビだから若干のユーモアが混じった人体損壊もそれなりにあり。ただし血は少量しか飛ばないし切断面なんかはうまいこと照明の影になってたりしてよく見えない。ゲームの映画化でゲームやる層が見れなきゃ意味がないっていうんでレイティングを考慮しつつ、最大限ゾンビゲーっぽさを出そうとした結果とすれば、なかなか。

どうせゲームだからと細かいことはあまり気にせずバンバン前衛部隊のキッズメンバーがゾンビに食われていってポンポンとシナリオが進んでいくのも小気味よかった。
だいたい若造なんて別に途中で死んでもいいから。キャラ立ちがいい加減だから誰が死んだのかよくわからなくなってしまうぐらいだが、ドルフさえいれば構わない。

今回のドルフ、お馴染みのブロンドを封印してなんと黒髪、そしてM字系の角刈り。ゲームのキャラに寄せたのかもしれないが、こんな見るからに低予算な映画でも決して手を抜かずにキャラを作るドルフ、やはり信用ができる男だ。
何食わぬ顔でゾンビに向けてグレネードランチャーをぶっ放す余裕のタフガイっぷりだが、その中に時折チラつく孤独な相貌は過去の傷を想像させて味わい深かった。
対人格闘に対ゾンビ殺陣とシーン毎に異なるドルフアクションが見られるのも非常によい(これも意外とちゃんとしてるんだよ)

そりゃもちろん大作系ゾンビ映画と比べられたら勝負にならんすよ。でもこれぐらいの面白さでいいじゃないですか、映画。ちょっと面白すぎるんですよ今の映画は。
いつも心にラングレン。なんならこのコンセプトだけで充分ですよ。このコンセプトを持ってきただけでも勝ったね。いや、何に勝ったのかはよくわかりませんけど。

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出来には雲泥の差があるが内容的にはゲーム版『バイオハザード』に影響されたと思しき『ゾンビ・オブ・ザ・デッド2』もこんな感じの映画でしたね。違いはドルフが出ているか出ていないかぐらいなものです。ドルフがあれば映画はできる。

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