『パージ:アナーキー』の感想をアナーキーにぶちまける!

追記:『パージ:大統領令』も観た

一年に一日だけ犯罪し放題殺し放題のお祭りがありましてなとゆー夢のような映画『パージ』(『パージ』の感想)はしかし強烈に殺る気のないヘボ映画でテメェマジふざけんな俺がお前殺すぞつかフィルム燃やすぞと思ったが、しかし観ちゃったもんはしょうがないんで、じゃあ続編『パージ:アナーキー』も観てみるかとなった。
なんせ一作目がアレなんで、その続編ときたらもう画面から目を背けたくなるほどの(映画としての)惨劇が繰り広げられるだろう…と戦々恐々だったが、だが…しかし…おい、コレ面白いぞ…コレ面白いぞ! コレ、面白いぞーい!

ってなワケで『パージ:アナーキー』の感想書く。
とりあえずあらすじ。

あらゆる犯罪オールオッケーなお祭り“パージ”が制定され、そのおかげでかつてない繁栄と平和を享受しているというムチャクチャな設定の近未来のアメリカ。
とゆーワケで今年もそのお祭りの日がやってきた。
血に飢えた野獣どもが蠢く中、なにやら秘めたる想いを胸に武装してパージ下の街に繰り出す男、襲撃者の影に怯えながら自宅アパートに閉じこもる母娘、謎の覆面バイカー集団に追い回されるハメになったカップルらの運命が交錯。
果たして、彼らは生き延びるコトができるのだろうか?

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…いや、でも冷静に考えるとそんな面白くないな、コレ。
そんな面白くないのに超面白く感じんのは前作が企画倒れ感ハンパ無いダメ映画だったおかげなんで、なんというか、前作のダメさに感謝です。
こんな感謝もあるんですね!

ほんで、前作なんでつまんなかったかっつーとさ、アレ単なる泥棒映画なんですよ。でもって脚本とかすげー粗くて、グロもゲロも全然無くて、じゃあなにが面白いんだよってハナシなんすよ。
だって、設定だけ聞いたら期待するじゃん、なんかエゲツナイ犯罪行為と死体の山を。そーゆーの一切無かったんで、こんな設定であんなみみっちいコトやられてもナァ、ってなもんですよ。

で、そーゆー意味で言うとさ、コッチの『パージ:アナーキー』も別に目を背けたくなる描写とか無いし、相変わらずヒネリの無い粗い緩い脚本だし(それでも前作より遥かにアイディア豊富で面白い)、死体の数増えたっちゅーてもたかだか二倍程度なんで、あぁそう考えるとやっぱ大したコトねぇじゃん、ってなる。
なるんだけれども、今度は無法地帯と化した街にカメラが出てく。ぶっちゃけ犯罪祭りのワリには貧相で金の無い絵面だなとは思うが、なにはともあれ暴力の吹き荒れる街が観れただけでもなんか面白くなっちゃうのだった。

つーコトでパージ下の街がどんなコトになってるかっつーと、こう、パージ開始のサイレンが鳴りますわね(鳴るんです。ウゥゥーって)。するとだね、汚いオッサンがビール片手にビルの屋上に上がってくんです。
もう片方の手には狙撃用のライフル。で、缶ビールをブシュっと開けて、グビっとやってからライフルを構える。狩りの時間だぜ、坊やたち。

ビルの下に目を向けてみれば、さっそく追いはぎを始めた野郎がいる。武装バスを走らせながら動く者を片っ端から撃ち殺してくハンティング・チームがいる。
仮面を被ったアヤシゲなバイカー集団はひたすら人を拉致りまくり、金持ちの私兵なのかなんなのか、特殊部隊ばりの武装集団が安アパートを襲撃・制圧、トレーラーに据えつけたマシンガンでダダダダダっと住民をミンチにしてく。
バギーを駆ったパンクスは、地下鉄に隠れるホームレスどもを火炎放射器で消毒だ。

…どうだ! ワクワクするだろう! いや実際観るとそのワクワクの半分くらいの面白さだと思うが、コレ観れただけで俺は満足だよ!
コレだよコレ! こーゆー画を観たかったんだよ! 俺は『パージ』にコレを期待してたんだよ! 世紀末を感じたかったんだよ!
『パージ:アナーキー』は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だよ! 予算もセンスも完成度も遠く及ばない『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だよ!
それダメじゃねぇかよ!

でも、イイんだよ!

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ところで、前作『パージ』はカーペンターの『要塞警察』(1976)っぽい感じあったが、コッチは気持ち『ニューヨーク1997』(1981)感ある。
そして犯罪集団のビジュアルがちょっと『ウォリアーズ』(1979)っぽい感じあるんで、そういう80年代系世紀末的アクションみたいのイメージしたんじゃなかろか。
一応『パージ:アナーキー』の設定は近未来ですが、画だけ観ると未来感皆無の荒廃した現代の感(カネ無かったんだろう)
それが余計『ニューヨーク1997』とか『ウォリアーズ』っぽさを醸しだすが、中途半端にSFムード出そうとしてたようなトコのある『パージ』はその点ぶっちゃけスベってた(なんかダサかった)と思うんで、なんだかコッチのが全然イイ気がする。
やっぱり素直が一番ですね。

なのでコッチも素直に書くが、アクションとかそこまで多くない映画だった。
色んな犯罪集団がパージ開始と共に顔見せしてウォォォー! ってなるが、コイツら実際ロクに活躍しなかったりする。
展開はどんどん萎んでって、中盤あたりで政府の陰謀と反政府組織の暗躍みたいなスケールのデカいハナシになると見せかけつつも、最終的には物凄いどうでもいいパーソナルなハナシに矮小化されてしまう。
前作『パージ』も含めて、なんだか観る人の期待を悪い方に裏切らないと気が済まないサドい映画である。

しかしこれまた素直に書けば、そんなもんどうでもいいのだ。
確かにショボイ。明らかにショボイ。かなりショボイ。
中だるみとかあんましないから飽きないけど、確実にショボイ。
でもだな、アレだ、地下鉄のホームレスをパンクスが火炎放射器で消毒してくのを目の当たりにして、俺はもう他のコトなんてどうでもよくなっちゃったのだ。
政府の陰謀? 反政府組織? マァそのうち続編やりそうだから、そーゆーのは次に期待しようよってなもんですね。

いやー、ホントに、そんな面白くなかったけど超面白かったな!(?)

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ベースボール・フューリーズっていうキッス風メイクに野球帽&バットを装備した謎の不良チーム(とても弱い)が出てくるが、なんかもうそれだけでサイコーです。
『パージ:アナーキー』はたぶんストレートにコレをパクってると思います。
良いパクリ。こーゆーの良いパクリ。

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匿名さん

確かに間違ってはいない。
アメリカでは人気シリーズだけど日本ではあんまり人気ないのよね。向こうは勢いさえあれば設定のグダグダをあまり気にしないらしい。

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