映画『サバイバー』(2015)との死闘をサバイブしたんで感想書く!

ダッ! ダッダッダッ! ダッダッダ~♪
サバイバーです。『Eye of the Tiger』です。
映画では使用されておりませんが、私の脳内には上映中常に流れておりました。
それというのも、先日観た際に開始三分足らずで突然にして特大の爆睡をかましてしまい、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ピアース・ブロスナン競演とゆーから観に行ったのにどちらも出演すら確認できなかったからです。
誰が出てたんでしょう? 一切分かりません。なんの映画だったんでしょう? 一切分かりません。
…『サバイバー』とゆーが、俺は生き残れなかったのだ! くそぉ!

とゆーワケで脳内に『Eye of the Tiger』を大音量で垂れ流して必死に睡魔と戦いつつ、ついさっき二度目の鑑賞でリベンジを果たしてきたんで感想書く。
こーゆーハナシ。

テロリストの入国を防ぐためイギリスに派遣された外交官のミラ・ジョヴォヴィッチは、折りしもイギリスに入国しようとしていた一人の男に目をつける。
しかし独断で彼を追い始めた矢先に大使館を狙ったテロが発生、なんや色々あってミラ自身が当局から追われるハメになってしまう。
果たしてミラはテロリストどもをひっ捕らえ、身の潔白を示すコトができるのだろうか…。

厳しい戦いであった。完全敗北を喫した前回の教訓を生かそうとコーヒーとタバコを大量に入れて鑑賞に臨んだのだが、敵もさる者、ただでさえ大して面白くなさそうなのに加えて二度目の鑑賞を見抜いて既視感と飽きの波状攻撃を仕掛けてくる。
爆睡とゆーが、前回の鑑賞では断続的に覚醒して画だけは観てるんである。脳が寝てるので何が映ってるのかは全く認識できないが、そのパターンだけはシッカリ刻み込まれていたコトを彼らは知ってたのだ。

さすが、『サバイバー』なんてなんの面白味も売る気も一切感じられないタイトルの映画は本気度が違う。観客を最初から最後までずっと面白がらせて絶対に寝かせない『キングスマン』みたいな甘ちゃんの若造とは違うんである。
本気の映画は、客を寝かせにかかってくる!(『2001年宇宙の旅』(1968)とか『惑星ソラリス』(1972)とか…)

そろそろ察して頂きたいが、こんなバカみたいなどーでもいいコトをダラダラ書いてるのは、別に書くようなコトないからである。
せいぜい「ミラジョヴォ、老けて魔女感出てきたなぁ」とか「ピアース・ブロスナンのテロリストが気持ちレスリー・ニールセンっぽい」とか、「ミラの相棒役のディラン・マクダーモットがちょっと高嶋政伸みたいで笑える」みたいな、クソバカ感想しか出てこない映画なのだ(いつもか?)
だが、あえて言わせて頂ければ、それも本気度の証ではなかろうか。
本気の映画は、安易な感想を拒絶する!(『2001年宇宙の旅』とか『惑星ソラリス』とか…)

いや要するに、落ち目のスターの名前だけを売りにした物凄くどうでもいいビデオスルー的な映画です。
もうホントにどうでもいい。大して面白くもなければ大してつまんなくも無い。
完全予定調和のストーリー展開に適当にアクションとサスペンスがある。
ミラのサービスシーンは無い。コンピューター描写は古臭い。
あぁ、なんてビデオスルーな映画なんだ…っていうか、この手のビデオスルー映画のコンピューター描写って進歩しなさ過ぎだろう。90年代の映画かと思ったぞ。
そんな感想も、とてもどうでもよい。

でもアレだな、ちょっと苦笑いしちゃうよ。
こーゆービデオスルー感丸出しのしょうもない映画ってさぁ、銀座シネパトスとか浅草中映とか新橋文化みたいな男性向けB級映画館でよーかかってたよな。
今もう全部潰れちゃったけど、まだ営業してた頃はなんとなく時間が空いたらフラーっと行って、適当に寝たりしながらこーゆーのたくさん観てたよ。
そんで、喫煙室でタバコ吸いながら知らないオッサンとつまんねぇ映画だなと文句言ったりして…みたいな。

いやだから、コレ自体はどうでもいい映画なんだけど、ちょっとだけ感傷を覚える鑑賞ではあったワケですよ。
なんつーか、ダメ映画ではない、でもイイ映画でもない、そーゆーハンパでかつオッサン向けの映画の居場所がどんどん無くなって、そいつらと一緒に俺みたいなハンパ者も映画館から追い出されちゃった気がしてて、寂しい感じあったワケですよ。汚ねぇハンパ映画館とかどんどん潰れちゃうし。

そう考えると『サバイバー』とゆーシンプルでヒキの無いタイトルも味が出てくるかもしんない。
このハンパな映画は厳しい映画業界を確かにサバイブしたのだ。
ソコ、ちょっと感動的かもしんないなぁ。

…明日になれば忘れるんだけど。
(それもまた味である。忘れられゆく無名のB級映画に幸あれ!)

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こんなのもう誰も覚えてないだろう、ほんの数年前の映画なのに。
どーゆーハナシかっつーと、殺人を目撃したショックで相貌失認になってしまったミラ・ジョヴォヴィッチが殺人犯に追われるが、相貌失認なんで誰が自分が目撃した殺人犯なのか分からない。で、身近な人がみんな犯人に思えて疑心暗鬼にってゆー、そーゆーハナシ。ソコソコ面白い。

コレもたしか新橋文化で観て、そしてやっぱり途中寝てるが、ミラ・ジョヴォヴィッチの最近の映画はだいたい新橋か浅草中映で観た(寝た)気がする。
新橋と浅草で頻繁に出演作がかかるって時点でどんな作品選びしてんのかよく分かるが、それにしてもそんな映画にばっか出て、そして『バイオハザード』シリーズで今でも監督で旦那のバカな方のアンダーソンの喜びそうなコスプレしてあげてるミラはやはりダメな人たちの女神様です。

次に出演する映画も絶対に大して面白くないが、でも観に行くぞ、ミラ!

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