いつものアレ映画『新解釈・三國志』感想文

投稿日: カテゴリー 居眠り映画館タグ , , , , , ,

《推定睡眠時間:10分》

映画マニアともなれば福田雄一作品を貶してこそ一人前的な空気がこの日本の狭い映画マニア業界にはあるわけですが、めちゃくちゃ理不尽な狂気アクシデントに巻き込まれてしまい突如として生活が一変したことでメンタルのすり減った俺を癒やしたのは映画マニアが押すちゃんとした傑作じゃなくて福田雄一の毒にも薬にもならないバラエティ映画だったので、福田雄一作品の価値はそんなところにあるのだろうと腑に落ちたネカフェ個室の深夜1時です。ネカフェで寝泊まりするやつにタルコフスキーが響くかっ! まぁ響くかもしれないけどな!

というわけで今の気分でありがとう映画の『新解釈・三國志』ですがぶっちゃけ別にそんな面白いわけではなかった。いちばん面白くないところは大して「新解釈」になってないところよね。いや自分でタイトルにしたんだから新解釈せぇよ。UFOとか出せよバカ。これならジョン・ウーの『レッドクリフ』の方がよほど新解釈というか超解釈じゃないか…と三國志をコーエーのゲームでしか知らない俺が言っても説得力はないのだが。

三國志題材っていう以外は基本的にいつもの福田雄一映画と何も変わらないのであんな俳優こんな俳優のネタ見せ大会でしかない。大半が前の福田雄一映画の見たネタの焼き直しでしかないとはいえこの部分はまぁまぁ面白い。かなり滑っていた『今日から俺は!』に比べたらだいぶ客席も暖かかった。ネタのオンパレードという感じではなくストーリーの合間合間にネタ、というバランス感覚がよいね。結果、そんなに笑うところがなくなってるわけですが。

変にイイ話に持っていこうとして中盤以降急激にクソ化する福田雄一映画特有の欠陥もかなり修正されていて、今回はどうでもいいイイ話感あんまなし。これまでの福田雄一作品は泣かせ要素×抑揚のない演出のダブルクソだったところが『新解釈・三國志』では抑揚のない演出にクソが一本化されているわけだから、クソだな~と思うこともなく、単に同じようなネタの繰り返しで飽きてきたな~で済んでいるというのは大きな進歩といえよう。

メンタルが救われたとか言っておいてその言いようはなんだという気もするがいや俺はこのしょうもなさに救われてるからね。いいじゃないですかしょうもなくて。渡辺直美が蠱惑ダンスを踊りながら髪飾りがガンガン頭に当たるとか『おはスタ』レベルの笑いですよそんなものは! 大泉洋演じる劉備が実はヘタレとか新解釈というには程度が低すぎるばかりかパロディにしても陳腐すぎ! あと賀来賢人は普通につまらない。

いいんです、でもそれでいいんです。面白さだけが映画に必要なことじゃないんです。じゃあそれ以外の映画に必要なことが『新解釈・三國志』にあったかというと特になかった気もしますが…あ! でも橋本環奈チャンと山本美月サァンと岩田剛典クゥンはとってもラブリーで良かったですネ! 映画なんてしょせんそんなもんだよ。

※っていうか西田敏行の別に笑えるわけでもない普通の三國志解説、いる?

【ママー!これ買ってー!】


入門 こんなに面白かった三国志 (だいわ文庫)

たぶんこっちの方がオモシロ新解釈感あると思うよ。こんなに面白かったって書いてあるし。

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