音楽って本当にいいものですね映画『ビルとテッドの時空旅行』感想文

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面白かったんですけどやっぱ思い入れが物を言うよねーって思って、俺前作も前々作も観てないから観てる人がわかるわかるーとかあの人あの人ーってなってると思われる場面全部わかってないからね。物語としてわかんないっていうことじゃなくて、別にそんな難しい話じゃないわけだからそれは前作前々作なんか観てなくても流れでわかるんですけど、感慨っつーかさ。自分の同窓会に行くのと他人の同窓会に行くのじゃ同じ同窓会でも前々違うじゃん。そういうことなんですよ要は。

だから映画として良いとか悪いとかもあんまないよね。音楽好きのバカ二人が…バカっていうか中学ぐらいで精神年齢が止ったそこらへんの気の良い中年万年兄ちゃんなんでしょうけど、この人たちが…この人たちとか書いちゃった! 距離感。距離感があるよこれは。遠い青春の日々に『ビルとテッド』に触れた人なら腐ってもそうは書かないからな。でも俺にとってはマジでこの人たちでしかないしなぁ。

その意味で結婚式の場面から始まるのはよかったですよね。ビルとテッドに縁のある人たちが列席してるわけだからシリーズ観てる人は懐かしー! ってなるじゃないですか。でも結婚式だから正直そんなに付き合い深くないけど流れで来ちゃったっていう人もいると思うんすよね。俺それ。そのポジション。だから結婚式から映画始まってよかったですよ。ビルとテッドの親戚の友達の知り合いぐらいな感じで観ればいいじゃんってなったもん。

ごめん嘘でした本当はそこまで考えて観てたわけではないですが…まぁでも、人類みな兄弟と兄弟の友達と兄弟の友達の知り合いと兄弟の友達の知り合いの行きつけの店の店員じゃんぐらいな、とりあえず人類全員よろしくなみたいな、そういう世界観の映画ですしね。未来の俺たちは人類を救う超名曲を作ってるに違いないからパクリに行こうぜー! っていうバカの発想で未来行ったら未来のこいつら全然作れてねぇでやんの。でもそれが別に問題にならないんだよね。さすがにもう5年先に行けば俺たちも作ってるだろ! みたいな。その繰り返し。成長が全然ないが底抜けに前向きだし平和で良いよ。

でビルとテッドが未来の自分たちから曲をパクろうとしている間に娘ビルと娘テッドは歴史上の音楽偉人を集めて偉人バンドを作ろうぜーってことで過去のあっちに行ったりこっちに行ったりする。娘たちはサンプリングで音マッドみたいなことして遊んでたんですがサンプリングとか人真似ばかりじゃつまんねっつってバカおとんたちみたいにバンド組んで自作曲やりたい。いや、っていうか娘ビル! 娘ビル超イイなおい! あの少年感! 超イイな…超イイから超イイとしか言えない。

それはいいとして、なんか、まぁ、バカなんだけど結局ちゃんとしてるよね。この対照的な方向に進む父娘×2の音楽紀行。これからの音楽を作っていくのは若い世代だーみたいなのもあって。で、娘二人はバンドメンバーを集めるに当たって過去の音楽偉人が影響を受けたもっと過去の音楽偉人を、その音楽偉人が影響を受けたもっともっと過去の音楽偉人を…っていう風に芋づる式に自分たちの好きな音楽のルーツ(そんなちゃんとしたものではないが)を辿っていくっていうのもあって。やってることはバカだけれども音楽を介して人は繋がってきたんですよみたいな教育的なお話になってるんだからちゃんとしてるんですそこは。

そういうのを論理でしか捉えられないのはシリーズを初めて観る人間のかなしいところ。記憶と感覚で捉えられたら結構じーんと来るんじゃないの。みんな抜けててみんな正直。地獄の悪魔も結構親切。ビルとテッドの仲良しっぷりもにやにや不可避なしあわせな映画ですな。音楽で世界を救う話なのに肝心の演奏シーンが超マジ短いっていうのだけそれでいいのかっ! って思いましたけれども。

※ゴリマッチョキアヌ、ビール腹キアヌ、要介護キアヌといろんなキアヌ・リーブスが見られるのもよかった。面白いが大爆笑するほどではない出落ちの安直さがまた良いんです。

【ママー!これ買ってー!】


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同じようなボンクラお気楽音楽映画でもこっちは1も2も観てるんだよな。これもしあわせ映画よね。

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