すこしふしぎ恋愛映画『1秒先の彼女』感想文

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《推定睡眠時間:0分》

一秒先というが主人公の郵便局員女性は何をするにもワンテンポ早い人で彼女に好意を抱いているらしい謎の男性は何をするにもワンテンポ遅い人なのでこの人の視点から言うならタイトルは正確には二秒先の彼女であった。イケメンとの出会いもないし将来の展望もとくにないし私の人生なにもなーいとやさぐれていた郵便局員シャオチー(リー・ペイユー)はある日いかにもうさんくさいダンス講師と出会って一目惚れ。向こうもまんざらでもないようだったので幸せ毎日をエンジョイするのであったがそうして迎えたバレンタインデーに事件勃発。バ…バ…バレンタインデーが消えてしまった!? でもって例のダンス講師まで消えてしまった!!

残された手がかりは何故かやたら日焼けした肌と撮った記憶なんか全然ないのにめっちゃキレイな感じで自分が映っている浜辺の写真。背景にはなんらかの儀式的なオブジェが映り込んでおり写真自体は美しいがなにやら非常に怪しい感じである。一体空白のバレンタインデーに何が起こったのか。言うまでもなくその鍵を握るのはワンテンポ遅い人のグアタイ(リウ・グァンティン)なのであるが…。

宣伝とかである程度ストーリーが言われてしまっているからこっちも書いてしまうが本当は事前に情報を仕入れずまっさらな状態で観て欲しい感じの映画。序盤40分くらいは情報を小出しに小出しにして主人公とダンス講師の恋愛がメインになるので、冒頭でバレンタインデーが消えて云々の話は既に出てくるものの幸せ恋愛からの急転直下のミステリー展開には素直に驚いてしまった。

その驚きはできれば多くの人に感じてもらいたいので俺も詳細は語らずなんつーんすかねまぁあれですよね伏線バリバリ系っていうかそれぐらいの表現に留めておこう。もうね、もどかしいですよ。あるんだよ~少し前のキラキラ映画で似たようなアイディアの映画があってさ~それもなかなか面白かったから引き合いに出して語りたかったですけどでもタイトル出すとネタが割れちゃうしな~。かといってネタバレしてまで語るほどのことでもないのでここは沈黙しておこう。どのキラキラ映画のことかはみなさんで勝手にキラキラ映画の海に潜って探して下さい。

ムード的にはもはや懐かしの『アメリ』のアジア風味っていうか飾らない気取らないそこらへんの普通の女の人っぷりがたいへん超好きになるシャオチーさんのオモシロ妄想が現実の中にスルーっと入ってくるポップでキッチュでユーモラスな映像感覚が楽しい映画。映像が楽しいといえば…これも書けないな! 無理! でもすごいんですよどうやって撮ったんだろうっていうショットとかが口外不可の後半に結構あって、これはなかなかマジカルな体験であったな。そういう映画。キラキラ映画的なトキメキ感のあるSF(すこし・ふしぎ)映画。それぐらいしか言えんよ俺からは。まぁでも予告編観たらなんとなく内容わかると思うけどね!

【ママー!これ買ってー!】


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『1秒先の彼女』を観て連想したのは『シチズン・ドッグ』という映画で、これはオモチャの宝石の詰め合わせのようなタイ映画でもうめっちゃ大好きなのですが、あまり観られていないというか流通していないので、どっかの配給会社さんが頑張ってもう一回権利取得して配信サイトとかに流してくれないかな~とか常日頃思ってます。

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