言うほど崩壊しない映画『青春ゲシュタルト崩壊』感想文
あまり刺激の強い面白い映画ばかり観るのも体に毒かもしれないから、たまにはこういう減塩映画もいい…のかなぁ?
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
あまり刺激の強い面白い映画ばかり観るのも体に毒かもしれないから、たまにはこういう減塩映画もいい…のかなぁ?
ホラー×コメディ×ミステリー×青春×ヒューマンドラマななかなかのジャンルミックス野心作。怖くて笑えて最後はちょっとホロリと、これもまた『ほん呪100』に続く中村義洋のJホラー快作だったんじゃないでしょーか。
かわいい若造どもを演じた役者陣、奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩のアンサンブルがこの映画の魅力の9割。ここから未来のスタアが飛び出すかもしれない。
キラキラ映画の核心は押さえつつもジャンルの定型からの様々なズラしを試みた野心的で楽しい新世代キラキラ映画の傑作、と言い切ってしまいたい。
あんまりパッとしないキラキラ映画だったがクラスメートエキストラのデブは最高に良かったので後編では更なるデブの活躍を期待。
おそらく予算のなさが原因でいろいろダメなのだが、大抵のキラキラ映画は予算がないなりにがんばって面白くしようとしてるんだからこれももうちょっとだけがんばって欲しかった。
小林啓一が普通のキラキラ映画など撮るわけがなかった!キラキラ的には失敗作だとは思うが、ともあれ楽しめはしたから良しとするか。
タイトルから映画好き感涙みたいな映画なのかと想像したがわりとそんなんじゃなかった。
ちょっと風変わりなファンタジーのような青春映画。新人監督の第一作目だそうで、こういう作り手の顔が見える映画は良いなと思う。
キラキラ映画といえばロケ地が重要であるが、ストーリーのいびつさやテンポの悪さをロケ地撮影の良さでだいぶ補っているのがこの映画だったんじゃないだろうか。たまに出てくるインスタレーション的な美術もまた良し。