最高続編映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』感想文

《推定睡眠時間:0分》

字幕版で観たので吹き替え版でもう一回観てから感想を書こうと思ったが内容に変わりがあるわけでもないしそのまま書いてしまうが最高でした。最高な映画はとくに言うこともなく最高なのでここでもう感想を終えてもいいぐらいなのだがブログ感想なので最低でも1000字くらいは書かないとという俺ルールによりもう少しだけ続けよう。

どこが最高ってこれはやっぱ2ですからね。前作も最高だったけどよくネット感想で優等生的とか王道みたいなことを言われててさ、それ面白いけど定番すぎて物足らないっていう否定的なニュアンスなんですけど、俺にとってはあの腹八分目の面白さに留めたところが素晴らしかったとしても、まぁそうじゃない人がたくさんいるのは理解できる。ところがこの『ソニックVSナックルズ』は前作で主要キャラ紹介はもう済んでいるものだからキャラ説明は飛ばしてソニックらしく音速で…とまでは行かなくてもかなりのハイテンポでポンポンと話が進みそのスケールもどんどん大きくなっていく。

ロボトニック&ナックルズ、ソニック&テイルス、そしてソニックの仲間の人間たちとロボトニックの助手の四つのドラマが併走しているうちに雪だるま式に合体していくわけですが、新キャラはナックルズとテイルスだけなので100分程度の映画にしてはやや込み入った複雑な構成にも関わらず混乱もなくスムースに事が運んでいくわけで、見せ場に次ぐ見せ場、オモシロに次ぐオモシロ、可愛いに次ぐ可愛いってなもんでいやもう最高でしょそんなもん。80点満点中の85点みたいな最高加減だよこれは。決して100点中の85点ではなくて。

で新キャラの二人っていうか二匹ですけれどもこれがまた…とくにテイルスよ! テイルス…ほかの二足歩行キツネと違って尾が二つあるテイルスはそのことで母星に住む他の二足歩行キツネからいじめられていてですね、だから友達ができなくて一人で機械相手に遊んでいるうちに発明家キツネになるんですけど、それで開発したらしい受信機で地球にいるソニックの活躍を見てですね、彼にとってはスーパーヒーローなソニックに憧れて地球に来たんですよテイルスは。

映画でのソニックとテイルスの関係性はソニックのキャラがゲームより多少年齢低めに設定されているので兄貴分と弟分というよりお互いに足りないものを補い合う凸凹親友。布団もかけずに寝ちゃったテイルスに黙って自分の布団をかけてその横で寝るソニックにテイルスが自分のふっかふかな二つの尾をかけてやるシーンの尊さとたらもう…エロくない!? これもう入ってない!? 何が入ってるというんだ。すいません。

それでナックルズの方はこの人(?)は部族の戦士ですからね。ソニックなんかはわりとすぐ地球文明に順応してエンジョイしてましたけどナックルズは地球文明に興味なく機械とか全然わからん筋肉脳、目的はソニックを倒すこととマスターエメラルドなる巨大な力を秘めた秘宝(ゲームに出てくるカオスエメラルドが8つ合体したやつとのこと)を奪還することだけなのでずっとウガー的な感じであんま可愛げがないのですが、誇り高い戦士なので仁義に反する行為は許せない。このへん敵ながらチャーミングなところで、まぁ最後の方なんかグッと来ますわな。最後の方になにがあるのかは書きませんけれども。

あと今回よかったのはソニックたちのパートだけじゃなくて人間パートがちゃんと面白かったところで、前作ではネタキャラみたいな扱いだったレイチェルおばさんもしっかり主要メンバーに昇格して人間側の主人公トムとの絡みで大いに笑わせてくれたりします。トムの妻マディにはアクション展開もあり。ゆーてクライマックスはソニックたちの音速アクションが物を言うわけですが、音速アクションだけじゃなくて法定速度アクションもちゃんとあることで緩急がつくしソニックたちの音速っぷりも一層際立つというわけです。

一緒に観に行った前作未見の友人はジム・キャリー演じるドクター・ロボトニックの芝居が楽しかったと言っていたがロボトニックの弾けっぷりは実は前作よりもちょっと控えめ。キノコの惑星での生活が描かれる冒頭こそ百面相の顔芸を披露したりしてエキセントリックだが、今回は一応ソニックへの復讐に燃えるキャラというのもあり、また単独悪役ではなくナックルズと悪役分担をしているというのもあり、地球に戻ってからはわりとシリアスに悪。また弾けたロボトニックも見たいがジム・キャリーはどうも俳優業を休業したがっているらしく既に制作の決まっている第三弾への出演は不透明。ジム・キャリー以外にロボトニック=エッグマンを面白く演じられる役者なんていないでしょー。第三弾も出てくれー頼むー。

と書いたところで現在1900字。1000字ぐらいしか書くことないなと思ったが面白い映画はやはり紙幅の減りも早いものです。また吹き替え版を観たらその感想も追記するかもしれないってことで今回はひとまずさようなら。

※ちなみに原作ゲームネタは今回も満載で水中にもぐったソニックの息継ぎやウォータースライダーを滑るソニックにはあぁあれねとニヤニヤできる。エンディング曲はDREAMS COME TRUEがグリーンヒルゾーンの曲に歌詞を付けた”ON THE GREEN HILL”の英語ヴァージョン!

【ママー!これ買ってー!】


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