いろんなところで殺人宇宙人大襲撃映画『V/H/S ビヨンド』感想文
派手!うるさい!ストーリーがほとんどない!と三拍子揃った酷暑により脳が機能しない夏にはなかなかピッタリな映画かもしれません。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
派手!うるさい!ストーリーがほとんどない!と三拍子揃った酷暑により脳が機能しない夏にはなかなかピッタリな映画かもしれません。
面白かった部分よりも期待外れだった部分の方が大きかったが、サクッと観られる中短編ホラーを劇場でという試みは大いに歓迎なので、若手監督の習作ホラーなんかどんどん劇場でやってくれればいいと思います。
全体としてはB~C級の取るに足らない暇つぶしホラーでしかないかもしれないが、こういう何のタメにもならない暇つぶしホラーが映画館で観られるというのは実に幸せで贅沢なことです。
予想外のヒットを飛ばした『きさらぎ駅』の続編も公開中の昨今はネットミーム系ホラーが数々製作されているが、そんな中でもとびきり異様・異質な、とても人には勧められないのだが、といって捨て置くこともできない、どうとも形容しがたい異色作。
前作前々作に比してあらゆる面でスケールダウンしていると言わざるを得ない縮小再生産丸出しの『28〇後…』シリーズ第三弾!作らないでもよかったとおもう。
めちゃくちゃホラーそしてJホラー。予告編では監督の矢口史靖の名前がでかでかと出て矢口史靖といえばやはり代表作は今でも『ウォーターボーイズ』となろうからコメディの印象の強い人、ジャンル的にはホラーとしても所々に笑いを差し挟んでくるぐらいはしているのだろうと思いきや、なんとこれが笑いゼロであった。
面白かった! …とも言いがたいが、かといってつまんなかった! と言うほどでもない。普通である。といっても前二作を踏まえた上での普通なのでこれ単体だともう少し印象は悪くなるかもしれない。
ホラー×コメディ×ミステリー×青春×ヒューマンドラマななかなかのジャンルミックス野心作。怖くて笑えて最後はちょっとホロリと、これもまた『ほん呪100』に続く中村義洋のJホラー快作だったんじゃないでしょーか。
一本のホラー映画としてはあんま面白くないが米国悪魔憑き映画がいったい何を描いてきたジャンルなのかということを考えると面白くなってくる、かもしれない対話篇。
オリジナルの『ノスフェラトゥ』は別にゴシックではないのだがこちらリメイク版は監督がゴス派ビジュアリストのロバート・エガースだからゴスな雰囲気満点。文明批評の視点もあって面白かったです。