発想は良いけど習作映画『みなに幸あれ』感想文
根っこのアイディアは決して悪いものではないと思うし、作りようによっては鋭い問題提起を行う文明批評ホラーにだって成り得たんじゃないかとさえ思うが、なんだかアイディアのブラッシュアップが大幅に足りない映画と見えた。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
根っこのアイディアは決して悪いものではないと思うし、作りようによっては鋭い問題提起を行う文明批評ホラーにだって成り得たんじゃないかとさえ思うが、なんだかアイディアのブラッシュアップが大幅に足りない映画と見えた。
ずっと面白いというわけではないにしても退屈するところはないので悪くない映画でしたが、ただめっちゃ美学校映画っぽい。
波乱の2024年開幕、だがまずは去年一年の振り返りだ。2023年、俺が超個人的にこれがベストだなと思った映画10本+1本を誰の役に立つかまったくわからないが、どうぞ!!!
普通のカウリスマキ映画だから頑張って感想を捻ったが本音ではとくに言うことないわ…面白かったが。
きっとこれこそが西部劇であり、これこそがアメリカ映画なのだ。ほとんど寝ているためストーリーすらよくわかっていないが、たぶんそうに違いない。
今年も行ったぞ池袋・新文芸坐のゴア(血みどろ)映画オールナイト、ゴアフェス!ということでその感想です。
『恐解釈』というわりには恐くないのが玉に瑕な気もするが、こんなタイトルの映画に本気の恐さを求める人はいないだろうし、いたとしたらそんなものはその人が悪いので問題なし。たのしい映画でした。
万人に勧められるものではないが、この貧乏感にグッとくる人でかつ基本的に部屋の中でダラダラとおっさん二人が話しているだけの作劇に抵抗がなくシュールコントが好きで陰謀論とかムー系のネタにわくわくするという人ならば楽しめる映画ではないかと思う。
こわれた人々のうつろな芝居、低予算を逆手に取った作劇、美術も照明もすばらしい。なにより、戦争が終わった後の未だ闇の中にある時間に焦点を当てる生真面目さというかウソのなさにグッとくる。イイ映画だと思います。
このタイトルの映画を真面目に観に来る人は地球上に存在しないと思うので無用かつ無粋なアドバイスですが、こんな映画を2000円とか払って映画館で観るという行為自体がギャグになって面白いので、あくまでも完全にネタとして観よう。