精子エレジーが欲しかった映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』感想文
わりと面白いけど精子のドラマティックな生態をあんまり正確に捉えていないので題材負けのような映画になってしまった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
わりと面白いけど精子のドラマティックな生態をあんまり正確に捉えていないので題材負けのような映画になってしまった。
『地球を守れ!』を今のアメリカを舞台にリメイクするならばこうだろう、という感じでなかなか面白くはあったのだが、ただそのために『地球を守れ!』にあった破天荒な勢いは相当削り取られてしまったように思う。
1980年のアメリカSF映画の意匠を散りばめつつ毒々しいユーモアでポップに悪夢の未来世界を開示していく序盤は映像的に楽しかったんですけど、オチも含めてこれはシナリオが上手くないんじゃないすかねぇ。
なんだかオタクの弱みを握られているようでフェアじゃないような気もするのだが、まぁいいか、たまにはこういうぬる~い映画もそれはそれで解毒のために観たくなったりするものです。
どんでん返しの連続に加えて銃撃戦、爆破、カーチェイスとおもしろさてんこ盛り、まさに息もつかせぬという形容詞がぴったりの実に午後ロー的満足度の高い一級品のB級SFサスペンス・アクション!
おもしろかった。原作もハリウッド実写映画版も見てないからそっちはどうか知らないけどジュブナイル系のループとしてちょっとこぢんまりとはしているが(木更津なので)良く出来てたんじゃないすかね。
ネタ的には嫌いではないしっていうか好きだし、結構ロケとかして丁寧に作られてるなーとは思うけれども、なんだかフェイクドキュメンタリーの限界を感じる作品でもありましたねぇ。
映像は素晴らしいけどいろいろもったいなかったのでDVDが出るならエクステンデッド版みたいな感じでミラ&バウティスタの大冒険を増量したバージョンを作って欲しい。
「今度は戦争だ」ということで画面いっぱいに広がる米軍メカとアバター星の巨大生物たちの殺し合いは黙示録的スケール、さながら宗教画のようである。とにかくいろんなものが破壊されてたのしい。
またブラムハウスのヌルい家族愛ホラーだろと思ったら違った!デジタルテクノロジーの超進化によってもはや何が現実なのかわからなくなった世界の行く末を垣間見せるラストに戦慄の、これはたいへん掘り出しものの終末SFホラーではないかとおもいます!