映画は人生だ映画『エンパイア・オブ・ライト』感想文

脳の誤解と錯覚の生み出した儚い美しさに時に支えられて、時に突き動かされてしか生きていけない人間の愚かしさを、スクリーンを通して肯定する。そんな映画を映画館で目にしては、見事の一言しか言うべきことはやはりないのだ。

俺が選ぶ21世紀最高の映画100本!

一応1位だけは決まったが後はまぁみなさんで勝手に順位想像してくださいっていうかまぁそもそも順位とか付けるもんでもないからね映画。順不同で入り乱れる21世紀の傑作群のカオスをおたのしみください。

駄弁るは退屈だが役に立つ映画『イニシェリン島の精霊』感想文

凡人にしては感性が少しだけ鋭いオッサンと凡人にしては感性が少しだけ鈍いオッサンの喧嘩ならざる大げんか。そんなネタでこう面白く仕上がってるんだから立派な映画ですよこれは。

《未体験ゾーンの映画たち2023》第3週感想文!『ミッドナイト・マーダーライブ』ほか2本)

今週上映されている6本の内3本を観てきたので家が寒くてどうにもならんという人は参考にしたりしなかったりしつつヒュートラ渋谷に籠もれそして生き延びよ。

もっと面白くなったのに映画『非常宣言』感想文

映像面での作り込みはしっかりしてるし、コロナ禍で人々の不安を掻き立てるものとなった咳を効果的に使った音響なんかもよくできてて、もちろん名優たちの演技もあって面白く観られるんですけど、ちょっと拍子抜けというのは正直なところある。

人生だいたいなんとかなる映画『かがみの孤城』感想文

悩める中学生をリアルに描いてよい映画だし、あとオオカミ様は芦田愛菜が声を演っているのですがあの声で「ふふふ…そうであろう。諸君もようやく気付いたようだな」みたいな口調のちょい天然ボケキャラ、七人の不登校児との温度差の激しいやりとりには笑わされつつ激カワ轟沈。