映画は人生だ映画『エンパイア・オブ・ライト』感想文
脳の誤解と錯覚の生み出した儚い美しさに時に支えられて、時に突き動かされてしか生きていけない人間の愚かしさを、スクリーンを通して肯定する。そんな映画を映画館で目にしては、見事の一言しか言うべきことはやはりないのだ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
脳の誤解と錯覚の生み出した儚い美しさに時に支えられて、時に突き動かされてしか生きていけない人間の愚かしさを、スクリーンを通して肯定する。そんな映画を映画館で目にしては、見事の一言しか言うべきことはやはりないのだ。
一つの駅で傷ついたり失敗したら次の駅に行けばいいだけじゃないですか、そんな風に人生って続くんじゃないですかね、みたいな映画。おもしろかった。
一応1位だけは決まったが後はまぁみなさんで勝手に順位想像してくださいっていうかまぁそもそも順位とか付けるもんでもないからね映画。順不同で入り乱れる21世紀の傑作群のカオスをおたのしみください。
凡人にしては感性が少しだけ鋭いオッサンと凡人にしては感性が少しだけ鈍いオッサンの喧嘩ならざる大げんか。そんなネタでこう面白く仕上がってるんだから立派な映画ですよこれは。
今週上映されている6本の内3本を観てきたので家が寒くてどうにもならんという人は参考にしたりしなかったりしつつヒュートラ渋谷に籠もれそして生き延びよ。
全面的に呆れた。途方になんか暮れませんよ、呆れてただそれで終わり。
自然体のユーモアと哀愁があまりにも素晴らしい観てびっくりの名作。傑作とか秀作とかじゃなくてこれは名作。
映像面での作り込みはしっかりしてるし、コロナ禍で人々の不安を掻き立てるものとなった咳を効果的に使った音響なんかもよくできてて、もちろん名優たちの演技もあって面白く観られるんですけど、ちょっと拍子抜けというのは正直なところある。
悩める中学生をリアルに描いてよい映画だし、あとオオカミ様は芦田愛菜が声を演っているのですがあの声で「ふふふ…そうであろう。諸君もようやく気付いたようだな」みたいな口調のちょい天然ボケキャラ、七人の不登校児との温度差の激しいやりとりには笑わされつつ激カワ轟沈。
人生の「そんなもん」のひとつひとつを丁寧に掬い上げた映画だと思ったよこれは。良い映画です。