なんだか予定調和映画『シンプル・アクシデント/偶然』感想文
イランの人権弾圧を扱った映画が欧米批評筋に高く評価されがちな現状にはなかなか苦々しい思いがある、という感想。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
イランの人権弾圧を扱った映画が欧米批評筋に高く評価されがちな現状にはなかなか苦々しい思いがある、という感想。
面白かったけど繊細でニューロティックな幽霊ホラーかと思ったらこれはオージー・ジャッロとでも言うべきジャンルで、厳密にはホラーとはちょっと違う映画であった。
綺麗事ではない現実を憶さず提示しつつ、いやでもやっぱり人としてそれはどうなんですかという葛藤を地に足の付いた筆致で描いて良い映画。
面白いかったんですけどこの内容なら救命病棟24時的な病院ドキュメンタリーみたいなのを観たらよくない?とか思ってしまう。
おもしろいとかおもしろくないとかとは別に、いやまぁおもしろいんですが、それ以上に偉いな、と思わされる映画だった。ひたすら世の中を皮肉っているので。
振り返ればそこに香川照之。いや振り返らなくてもそこに香川照之。歩く災害として香川照之を捉える面白い映画だったが、少し生硬だったようにも思う。
『地球を守れ!』を今のアメリカを舞台にリメイクするならばこうだろう、という感じでなかなか面白くはあったのだが、ただそのために『地球を守れ!』にあった破天荒な勢いは相当削り取られてしまったように思う。
うーんスバラシイ。やはり脳死映画に駄作なし!
「パワハラクソ上司と無人島で~」なんて日本の宣伝キャッチコピーと邦題から想像されるような可哀相な部下の復讐譚ではなく、これは痛快サバイバル・コメディ・サスペンス。
クィアと癒やしがイコールで結ばれてしまっているかに見える現代のクィア・シネマ消費動向の中にあっては異色と言える、刺激的で挑発的な対話型サスペンス!おもしろかったです。