リベラル社会に社会主義者が物申す映画『オールド・オーク』感想文
ケン・ローチはこの映画が自分の遺作と語っているとかなんとか。映画監督の引退宣言は撤回されるのが基本なので信じないでいいと思うが、遺作がこれならちょっとガッカリさせられる。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ケン・ローチはこの映画が自分の遺作と語っているとかなんとか。映画監督の引退宣言は撤回されるのが基本なので信じないでいいと思うが、遺作がこれならちょっとガッカリさせられる。
貧乏なアメリカの暮らしにもそれはそれで愛があり夢があり何より歌があるじゃないの的なアメリカン人情歌謡ドラマ。
おそらくそんなに出来の良い映画ではないと思いますが風俗映画としてなかなか価値のある面白いものだったと思います。
この圧倒的な「これを撮らなければいけないんだッ!」「これを語らなければいけないんだッ!」の前では些細なことはどうでもよい。豊かで美しく生に満ち満ちた、実に感動的な映画だったとおもいます。
全部悪いとは言わないまでもデカい声で「ここは良かった!」って言えるところも無かった。
すべてが自分都合のエゴ剥き出しっぷりを眺めながら大丈夫かこの映画と思ったりもしたが最終的には人生肯定の映画。なかなかよかったです。
つまらない映画というわけではないにしても『ノマドランド』や『エターナルズ』を撮った監督の最新作と考えると、ちょっとこう物足りなさが残る映画だった。
なんだかんだダルデンヌは偉いな、やはりダルデンヌ映画はいいな、と思わされる、そんな『そして彼女たちは』であった。
綺麗事ではない現実を憶さず提示しつつ、いやでもやっぱり人としてそれはどうなんですかという葛藤を地に足の付いた筆致で描いて良い映画。
こういう映画は然るべき人が然るべき時に然るべき評価をしてくれることだろう。俺としてはあれこれ言わずただ眠かった、とそれだけ言うに留めておきたい。