結構難しい『テルアビブ・オン・ファイア』感想文

エリオット・グールドっぽいノンポリのふらふらした人が色んなものに翻弄されながらトントン拍子でステップアップしていく映画、ぐらいに単純化して楽むことはできたけれど、これはもうちょっとちゃんとお勉強してから見直したい映画ではあった。

実家面倒臭い映画『読まれなかった小説』感想文

役に立たない物を巡る役に立たない者の極小規模な大冒険。そこに仕込み刀のようなエルドアン体制批判があり、地元の慣習への疑義があり、惰性の人生への否があり、役に立たないから見えてくる風景と詩があったりする。よい映画ですね。よいダメ人間ポエム。

朝ドラみたいにすればよかったのに映画『ひとよ』感想文

いっそ劇画的な重々トーンを廃して朝ドラムードでタクシー会社&家族の奮闘記にしてしまったほうが家族の抱える葛藤や問題に光が当たって家族ドラマとしておもしろかったんじゃないか、とおもう。

北極生活映画『残された者-北の極地-』感想文

極限サバイバルというよりは北極の寓話。あと即席ラーメンが超うまそうな映画。いつ北極で遭難してもいいように備蓄しておきたい。

幸福の映画『世界から希望が消えたなら。』感想文(ネタバレ含)

映画の背景に目を向ければ幸福映画でいちばん面白かったかもしれないが映画単体として面白いところはなかった。幸福の教祖神話映画『さらば青春、されど青春』のパラレル続編です。

つけびして煙り喜ぶ映画『楽園』感想文(途中からネタバレ含)

一筋縄ではいかない瀬々敬久の叙述トリック搭載型ミステリーにして反ミステリー。一見重くてむずかしい映画っぽいですが片岡礼子の艶姿とか佐藤浩市のまさかの勇姿にビンビンさせられたりする見所いっぱいの大サービス映画です。

越境上等映画『ボーダー 二つの世界』感想文(観た人向け、ネタバレあり)

説明の少ない作りなので寓話性高し、比喩多し、解釈自在。むずかしい映画では少しもないが観ながらあれこれ思考を遊ばせることができるという意味で、観る側のボーダーでガチガチの思考も越境させるボーダーレス映画だったように思う。おもしろかったです。

女優怪獣バトル映画『真実』感想文

ドヌーヴとビノシュの演技合戦に魅力を見出せなければ結構厳しい映画っぽい。ぼく厳しかったです。つまらなくはなかったけれど。

クラシックの世界は大変映画『蜜蜂と遠雷』感想文(悪口あり注意)

合う合わないってありますからね。あるんです。今まで色んな映画を観てきたが、それでもやっぱり慣れるということはなくて、絶対に足を踏み入れられない領域もあるってことを再認識させられる、俺にとってはそういう『蜜蜂と遠雷』でありました。

のんびり感想『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』

自由のために速度を求める二人の前に立ちはだかるのが速度を拒絶することで自由を得ようとするアーミッシュ、というのはなんだか図式的というか説教臭いと思ったが、ともあれさり気ない風刺もよく効いたなかなか面白い映画だった。