香港スタント映画『ライド・オン』VS『カンフースタントマン 龍虎武師』感想文
基本的に映画はそれ単体で観るものでたとえ続編だろうが原作ものだろうがとにかくそれ1本で面白くなくては映画としてダメなんじゃないですか派の俺だがこの映画に関しては例外的に副読映画があった方がいいと思う。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
基本的に映画はそれ単体で観るものでたとえ続編だろうが原作ものだろうがとにかくそれ1本で面白くなくては映画としてダメなんじゃないですか派の俺だがこの映画に関しては例外的に副読映画があった方がいいと思う。
疲労が頂点に達した金曜夜のまどろみの中で俺が目にしたのはあちらこちらで大量の返り血を浴びながらタイの裏社会人たちをバギボギにぶん殴りまくっていく主人公の修羅のごとし姿であった…なんだかすごいぞこれは!
これは力作、それもかなりの力作であることは間違いないし、あえて今観るべき映画を1本選ぶとしたら、俺はテレビとかネットとかでたくさん観られるウクライナ戦争やガザ虐殺の映画よりも、この映画を推す。
いささかコンセプトが強すぎてわざとらしさが感じられるところもあるのでその点ちょっと白けなくもないのだが、とはいえ今映画館で観ればたいへん貴重な体験が(よほど鈍感な人でなければ)できるので、今必見の映画です。
北野武は暴力映画の天才なのか。いやそうではないんじゃないか。少なくとも北野映画の本質は暴力ではないんじゃないだろうか。勢いで書いた7000字です。
前情報から想像した映画とはだいぶ違い小劇場的な会話劇でしたがこれがなかなかどうして笑える笑える。面白いかったです。
波乱の2024年開幕、だがまずは去年一年の振り返りだ。2023年、俺が超個人的にこれがベストだなと思った映画10本+1本を誰の役に立つかまったくわからないが、どうぞ!!!
よくできたフーダニット型スラッシャー映画なのだがちょっとよくできすぎて逆にスラッシャー映画的な面白味を欠いているのではないかと思ってしまう。
これから観に行く人はこれは血みどろホラーじゃなくていささか気迫がなく淡泊なジャック・オーディアールの映画なんだと思った方がよいと思いますという映画でした。
労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。