寝ながらダークツーリズム映画『占領都市』感想文
いつでも観たい映画ではあんまりないが、なかなか得がたい映像体験ではあったので、なんだかんだ観終わって充実感はあった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
いつでも観たい映画ではあんまりないが、なかなか得がたい映像体験ではあったので、なんだかんだ観終わって充実感はあった。
いやまったくすごい映画だ。一本のホラー・アクション映画として決して退屈なわけではなく、むしろ面白い部類ではないかと思うが、『胸騒ぎ』のリメイク作として考えると、絶句の出来映えであった。
なんかバカっぽいやつだろう監督『翔んで埼玉』の人だしと思ったら映画だからなのか難病闘病展開になってあれなんか思ったよりスケールでけぇあとシリアス。
単なる『悪魔のいけにえ』ファンの著名人のインタビュー集なのでドキュメンタリー映画としてはどうなんだと思うがなんだかんだ面白くはあった。
面白かったのだが第二の『哭声/コクソン』であるかのような宣伝とかネット伝聞とはだいぶ異なる方向の面白さだったので「あ、そっちなの」と思ったりもしたのであった。
なるほど映画が総合芸術ならテレビドラマというのは総合娯楽なのだなとか思ったテレビドラマのスペシャル版的なオモシロ作。
『悪魔のいけにえ』かと思わせておいてまさかの『バグダッド・カフェ』ミーツ『荒野の千鳥足』!たのしい田舎コメディだったと思います俺は!
教訓。ご飯はしっかり食べ、社会問題は適度に受け止めつつスルーし、あんまり先生と呼ばれる人の言うことを真に受けすぎないようにしよう。
これは力作、それもかなりの力作であることは間違いないし、あえて今観るべき映画を1本選ぶとしたら、俺はテレビとかネットとかでたくさん観られるウクライナ戦争やガザ虐殺の映画よりも、この映画を推す。
こんなフルムーン・ピクチャーズの映画みたいなのがシネコンで公開されるなんて!これはちょっと感動してしまったよ!