悪魔はみんなの心の中に映画『サタンがおまえを待っている』感想文

ティーザーだとなんだかよくわからんがとにかく不気味だからホラーだろうと思わせておいて実はこの映画ドキュメンタリー、1980年代のアメリカに吹き荒れた「サタニック・パニック」がどのようなものだったか検証した作品であった。よい作品だとおもいます。

これがポスト学生運動だ映画『テロリズムの夜/パティ・ハースト誘拐事件』感想文

学生運動の本質を意外な角度から突いたアメリカの病理抉り監督ポール・シュレイダーの秀作。なんでこれが劇場公開されなかったの!

一般人ドキュメンタリー映画『それでも私は Though I’m His Daughter』感想文

松本麗華が徐々に父親から距離を取って自分の人生を生きようとしていく過程というか構成は多少興味を惹くが、オウム関連ものとして観るといささかつまらない思いをすることになるのではないだろうか。

図解!これが新自由主義世界だ!映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』感想文

ただひたすらに新自由主義が世界を覆う現代を戯画化して見せる活人画のごとし86分。面白いかどうかはわからないが、こんな世の中でいいんですかという問いかけとして、そして睡眠不足解消のための睡眠導入映画として、得るところは多い映画じゃないでしょーか。

たぶんポン・ジュノ唯一の失敗作映画『ミッキー17』感想文

猿も木から落ちるというしポン・ジュノも映画作りに失敗することはある。教訓。今の迷走しまくるハリウッドで面白い映画なんか作るのは無理だから才能ある映画監督はハリウッドで仕事をしない方がいい。

ジェネリック・ダルデンヌ映画『Playground/校庭』感想文

面白いのだがとにかく随所に感じるダルデンヌ既視感、しかもダルデンヌと同じベルギーの映画とくればこれはジェネリック・ダルデンヌと言われても仕方がないのではないか…。

君もトランプになれる映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』感想文

い。見た目はなんかチャカチャカして面白いけど中を覗いてみるとなんもない。それがトランプだしトランプを描いたこの映画じゃないだろうか。

マフマルバフ親子映画二本立て感想文『苦悩のリスト』&『子供たちはもう遊ばない』

なんかよくわからんがイランの名匠ポジション監督モフセン・マフマルバフと娘のハナ・マフマルバフがそれぞれ撮った60分ぐらいのドキュメンタリー映画がセットで公開されてたので観に行ってきた。

今の日本の公立小学校こんならしい映画『小学校 それは小さな社会』感想文

なにせ日本の公立校のドキュメンタリーであるから通ったのは数十年前とはいえ俺の目には新味と感じられるところは少なかったのだが、日本の小学校教育を今こうやって改めて俯瞰してみるといろいろ発見もあって面白い。