連続ドラマでやれ映画『沈黙の艦隊』感想文
ウェルメイドだから観ている間は退屈しないだろうが、それとは別の意味でつまんない映画だなぁって思った。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ウェルメイドだから観ている間は退屈しないだろうが、それとは別の意味でつまんない映画だなぁって思った。
たぶん想像の三倍は仲が悪い険悪姉弟によるちっとも笑えないがち姉弟げんかの映画でした。なかなか変で見応えある。うん、そういうことにしとこう。
抑圧された人々に何を示すことが人として正しい道なのか正直いってわからない。だとしたら自分はどうすべきか? 面白い映画ではないと思うが、言外にそう訴えるパナヒは本当に真面目な人だなぁと感服する。
リドスコっぽくもバラードっぽくもあるクローネンバーグの新作…中二映画オタクがノートの片隅に書く夢のような映画だが別に公式にコラボしたわけではないのでクローネンバーグお前はそれでいいのか。
帰りにポスター見たら法廷劇というようなことが書いてあって法廷を舞台にした物語だから別にウソではないけど法廷ドラマとか法廷ミステリーのようなものを想像して観るとだいぶハシゴ外されるなこれという映画。
映画としてはかなりダメだがポスターとかはオシャレな感じだし出演者の顔ぶれも豪華なので渋谷で観たがお客さんは結構入っていた。
全然映画の感想になってないが、まぁその、あれだ、物事の前提を疑うというのは哲学の基本態度ですからこれでいいんだよわはは!
いやぁ、これは力作ですよ。単に露悪的なだけで現実の厳しさにはぜんぜん達していない作家系のミニシアター向け邦画なんかより(これもミニシアター映画だが)よほどシビアに現実を捉えていると思う。
別に下手な映画じゃないから出来はイイと思いますよ。だけどさ、これを映画館で観たいかっていったら別に観たくないんだよ。殺人ゴリラ人間の出てくる映画とかだったらどんなに愚作でも映画館で観たいんだよ!
この映画を観て思ったことは色々あるのだが筋道立てて書くには無駄な労力が必要になるので箇条書きで。