眠りの迷宮をさまよえ映画『砂時計サナトリウム』感想文
よい夢だった、見事な悪夢だった、入れと言われても入りたくはないが、同時にいつまでも時間を引き延ばして滞留していたいファンタジーであった。さぁ、眠りましょう…。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
よい夢だった、見事な悪夢だった、入れと言われても入りたくはないが、同時にいつまでも時間を引き延ばして滞留していたいファンタジーであった。さぁ、眠りましょう…。
びっくりするほどのつまらなさだったがどうやらコロナ禍に製作された映画らしいとわかりいろいろ察す。
面白いのだがとにかく随所に感じるダルデンヌ既視感、しかもダルデンヌと同じベルギーの映画とくればこれはジェネリック・ダルデンヌと言われても仕方がないのではないか…。
スポーツものノワールとして結構面白いけど、このストーリーをフェアに観るための目を日本の多くの人は持っていないので、どうにも後味の悪い感じになった。
おそらくこれは大多数の人を「こんなもん映画じゃねぇ!」と怒らせながら、ごくごく一部の人たちからは絶賛されて語り継がれるカルト映画になるんだろう。おもしろかったです。
そこそこ怖くて楽しい映画なのだが案外書きたいことがない。
全然意味がわからない映画だったので意味がわからないだけの気分になりたいときにはちょうどいいかもしれない。
ぶっちゃけ実験性が強すぎてあんまり面白くはなかったが、とはいえここまで愚直に少しの迷いもなく「こういう画を撮りたい」を全編に渡ってやられてしまうと、それはもうグッと来てしまう。
貧村に派遣されたカスオッサン教師の愚行を通して人生の苦味を噛み締める、フキノトウのような映画であった。
ギャグマンガみたいだった前作とは打って変わって今回は人間ドラマ、それもわりあいしっとりとした人間ドラマであった…。