生きるの大変映画『護られなかった者たちへ』感想文
社会のカビの発生過程をスクリーンのビーカーに入れて見せてくれる教育的科学実験として、これはたいへんよい映画だなと思った。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
社会のカビの発生過程をスクリーンのビーカーに入れて見せてくれる教育的科学実験として、これはたいへんよい映画だなと思った。
韓国ノワールの傑作『チェイサー』の影響を受けまくった一本だがかなりのバッドエンドに分類されるであろう『チェイサー』よりも爽やかなハッピーエンドの『殺人鬼から逃げる夜』の方が不快度が高いってどういうことなんだよ!
見てくださいよこの絢爛たるオールスター・キャスト! テレビの刑事ドラマとかに絶対出てくる人たちがこんなに集まっちゃってテレビの刑事ドラマでいつもやってる感じの芝居を延々と! どうかと思うがたのしい&懐かしい!
シリーズ原点回帰のリミックス的サイコサスペンス篇だがそんなに面白くない。
バニラのアドトラをカメラが追う衝撃的な冒頭シーンからバカ映画と思わせておいて意外にもちゃんと東京を描いた映画でヤクザを描いた映画。面白かった。
見方によってはリラックス映画なので人生に迷ったり疲れたりしている人は観れば何かが得られ…るとまではまぁ断言できませんが!あと映画の感想っていうかほぼ映画と関係ない想い出語りです。
こういう邦題だし宣伝文句が「自国の罪と向き合う」みたいな感じだったのでそういうのを見るつもりで行ったらなんかわりと違った。
お約束のシャマラン本人カメオ出演が今回は俺社比たぶん3倍の大奮発! 大スクリーンいっぱいに広がるシャマランの顔面に悶絶! このふざけているのか真面目にやっているのかわからない絶妙なラインを突いてくるセンス! 面白かったです!
あんまり面白くはなかったがまぁでもいいんじゃねぇの、どうせ続編作るわけでしょ。そっちに期待しよう。イイ話路線はもういいから次こそは「今度は戦争だ」を見せてくれな。
西部劇の本質にぐっと迫った結果なんかノワールで不穏である種のおとぎ話みたいになった原液系西部劇の秀作。なっち字幕も冴えてるぞ!