マッドキラー映画『悪人伝』感想文
マ・ドンソクが悪かっこいい。マ・ドンソクが悪い奴をぶっ殺す。マ・ドンソクが時にはお茶目。マ・ドンソクの暴力アイドルでした。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
マ・ドンソクが悪かっこいい。マ・ドンソクが悪い奴をぶっ殺す。マ・ドンソクが時にはお茶目。マ・ドンソクの暴力アイドルでした。
なんだかまたえらいドキュメンタリー映画を観てしまった。これはなんと表現すればよいのだろう…俺の中ではハードボイルド武闘派ジャーナリスト落合信彦の陰謀ルポの実写映画版みたいな感じなのだが…!
透明人間が強すぎてプレデターみたいになっていたが面白かったです。ジリジリ追い詰められる怖さがあって捻りの効いたアクションもあってどんでんどんでんどんでん返しもあって。
出てくるネオナチ組織が最強に中二を拗らせた人たちだったので中二は拗らせる前の治療が大事。
「私は息子の射精を手伝いました」とかいうオッサンの衝撃モノローグから始まる映画が面白くないわけはない。
最近のダルデンヌ兄弟はいかにもなヨーロッパ的映画監督の衣を纏ったフランク・キャプラの後継者だと思っているので、重いテーマに反するその安直さにアメリカ映画的な楽観主義が感じられて非常によかった。
超おもしろい。顔撮ってるだけなのにサスペンスありコメディありエロスありヒューマンドラマありの一瞬たりとも目の離せない空前絶後の顔エンタメだ。
『ヴァレリアン』が興行的に大コケしちゃったし性的暴行疑惑(不起訴になったらしい)もあってキャリアの危機に瀕したベッソンが『ニキータ』路線の手堅い映画一本撮ってキャリアを立て直そうとした結果がこれなんじゃないのみたいな映画です。
いやー、出るなー、悪口。やっぱりダメな映画は人の創造性を刺激する。イイ映画の感想とかぶっちゃけ面白かったぐらいしかないですからね。ありがとうダメ映画。君のおかげでぼくたちは少しだけ自分の可能性に気付くことができる。
このテンプレ合衆国アクションと無自覚的な愛国的合衆国批判の融合がつまらないというのならいったいどんな映画が面白い映画といえるのかというぐらいにはお気に入った。アカデミー賞100個あげたい。