次世代ホラー映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』感想文
映画が始まって30分経っても40分経っても人が面白く死なないホラー映画なんてダメだろうとか思うのだが、ワカモン世代にはとても好評なようです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
映画が始まって30分経っても40分経っても人が面白く死なないホラー映画なんてダメだろうとか思うのだが、ワカモン世代にはとても好評なようです。
よくできたフーダニット型スラッシャー映画なのだがちょっとよくできすぎて逆にスラッシャー映画的な面白味を欠いているのではないかと思ってしまう。
悪くない映画だがなかなかティーンが死なないのでやはりホラー映画に出てくるティーンは軽はずみに死ぬべきだという外道の信条を持つ俺としてはどうにも煮え切らない映画と映ってしまった。
もしこれが『ヘルレイザー』のリメイクではなく『ヘルレイザー』にインスパイアされた別のタイトルの映画なら、あれ全然いいじゃんと思えたかもしれない。しかしこれは残酷にも確かに『ヘルレイザー』のリメイク版なのであった。
MCUのマイルストーンのような映画かもしれないなこれは。なんかこっからまたキャプテン・マーベル中心に新アベンジャーズみたいの結成する流れになるっぽいし。
これから観に行く人はこれは血みどろホラーじゃなくていささか気迫がなく淡泊なジャック・オーディアールの映画なんだと思った方がよいと思いますという映画でした。
記憶には残らないかもしれないけどとりあえずなんかB級ホラーの安定した感じのやつ観たいってときにはちょうどいい映画なのかもしれないな、こういうのは。
長渕剛だな。悩める女子高生は長渕剛を聞いて長渕剛の書き初め大会をYouTubeで見ればいいんだと思う。面白いキラキラ映画でした。
サクッと楽しい気分になれる映画が観たいってときにこういうのはイイ。勧善懲悪だしギャグは笑えるし口裂け女はかっこいいし、わちゃわちゃしててなんだかしあわせ。
役者陣のアンサンブルの面白さ、王道に一捻り加えた脚本の面白さに加えて、教師役でひっそり出ているダンディ坂野の決して押しつけがましくないちょっとした笑いなど心憎い演出も多し。いやはやこれはよいキラキラ映画でしたなぁ。