映画は人生だ映画『エンパイア・オブ・ライト』感想文

脳の誤解と錯覚の生み出した儚い美しさに時に支えられて、時に突き動かされてしか生きていけない人間の愚かしさを、スクリーンを通して肯定する。そんな映画を映画館で目にしては、見事の一言しか言うべきことはやはりないのだ。

神と契るな人と契れ映画『ノースマン 導かれし復讐者』感想文

長回しで切り取られる略奪シーンの面白さ、垢と汚物にまみれた美術の素晴らしさ、天翔るヴァルキリーや冥府の門の幻惑的な美しさ。21世紀の史劇映画ベストテンを作りならこれは必ず入れたい傑作だね。

メメント・モリ映画『グリーン・ナイト』感想文

死を想って死に怯える自分を克服せよ。どうせ人間いつか死ぬと普段から諦めていれば、案外その方が限りある人生を楽しめるたりもする。この映画が示しているのはそんなことなのだろうと思う。

渋くていいぞ映画『ザ・コントラクター』感想文

音もなく糸が切れた人形のように死んでいく人々と人肌を感じさせないメカニカルな特殊部隊の所作、突然始まりあっけなく終わる銃撃戦、真実を見失って下水の闇に逃げ込む男…なんとも渋いミリタリー・ノワールの佳作。

ヒーリング系UMA映画『LAMB/ラム』感想文

半人半羊キッズのアダちゃんに癒されまくり、ついでにアイルランドの自然風景にもロハスに癒されまくりという驚愕のUMA映画。でも深読みするとちょっと怖いです。