なんだか惜しい『この子は邪悪』感想文
なにがなんだかわからない序盤はかなり良かったがそこが面白さのピークだった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
なにがなんだかわからない序盤はかなり良かったがそこが面白さのピークだった。
SFとして見るとわりとガッカリさせられるが全然先に進まない冗長な会話は笑えるしふざけた編集やカメラワークもとぼけた味わいがあって良い、なかなか気の利いたおもしろいヘンなコメディでございました。
いろんなオモシロが盛り沢山なオカルト・エンターテインメントであることは確かだけれども、そのためにどの要素も中途半端になってしまった気がする。
だいぶ人が死ぬ、それもわりと軽い感じでぶしゃぶしゃ血を吹きながら死んでいく版の『オリエント急行殺人事件』とでも言えそうな楽しい映画でした。
なんだか見るサウナのような映画だが、今の主流から明らかに外れた泥臭い作りがヒーロー映画に対する生身の批評ともなっており、なんとも渋みの効いた大人のヒーロー映画となっているのであった。
それはもうびっくりするほど褒めちぎっているが一年分の褒めを全部ここに注いでも別に構わないぐらいの映画ではあったので問題なし。
バカ映画かなと思って観に行ったのでかなり真剣なホラー映画っぷりにちょっと怯む。怖いけど面白いUFO映画でした。
ちょっと障害があっても適切なサポートがあればスキーはできるし武装強盗三人だってぶっ殺せます! 観る人に勇気をくれる映画であった。
最高最高、80点満点中の85点みたいな最高加減だよこれは。決して100点中の85点ではなくて。あとテイルス鬼かわいい。
これはこれで面白いが断然ドラゴ派の俺としてはやっぱりアポロには早々に退場してもらってドラゴとロッキーの物語に絞ったオリジナル版の方がよかった。