真面目にまじめ映画感想文『ビーチ・バム まじめに不真面目』
まじめに不真面目することさえできない無能詩人のかなしい映画だと思うのだが、世の中的にはあまりそうは受け取られていないらしく、そこがまたかなしい。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
まじめに不真面目することさえできない無能詩人のかなしい映画だと思うのだが、世の中的にはあまりそうは受け取られていないらしく、そこがまたかなしい。
すごく丁寧に作られてて面白かったんですけど邦画SFの限界を感じるようなちょっと切ない映画でもあった。
とにかく全然チケットが取れなかったので公開何週目だか知りませんけどようやくの鑑賞。その焦らしプレイによりこんなものか感もあったが映画の完成度とは別の意味でおもしろかったというか。
結末に泣きましたが比喩なので本当は泣いてないですしあと泣いたと言っても感動して泣いたわけじゃないです。悲しくはありましたが。
なんか最近の映画は男の方が暴力を使いこなせてないよなぁ…などと考えていたら思考バブルが爆発したのでメモ的に映画の中の暴力を大☆妄☆想。とくに論としては出来ていないのであくまで飲み屋のヨタ話として暇な人だけお付き合いください。
楽しいか楽しくないかで言えば楽しい映画では基本的にないんですけど映画とはなんぞや映画監督とはなんぞみたいなことを問いかけるなかなか面白いドキュメンタリー映画。
面白いが健常者社会の意識すらされない構造的障害者差別が物語の下地にあれば家を出る/出さないを巡る母娘の戦いももう少し切実で緊張感のあるものになった気がする。
ごく短く『グリード』がどんな映画か説明するならフェリーニの祝祭をアルトマンの皮肉で料理してスコセッシの下町感覚で客席まで運ぶような映画ってわかるようなわからない感じになってしまったがでもそんな映画なんだよ本当に。
序盤はバリバリB級ノリでタガワのヒロユキ大活躍の旧『モータルコンバット』、そして終盤はフェイタリティの連続でサナダのヒロユキ大活躍の新『モータルコンバット』…そんな夢の映画版『モータルコンバット』があればなあ! というのを中学生的に妄想して楽しめますから面白い映画でした。
だいたい俺はこの前作からしてそれお前んとこのご都合ですよね!? みたいなシーンの連続が嫌だったのでその成分が今作では更にスーパーパワーアップしていたとあっては冷静に見られるはずがない。