イタリアン・ホラー復活映画『呪われた絵画』感想文
かなり良いイタリアン・ホラーでしたが邦題はこれだと内容が伝わりにくいので『猟奇地獄! ヘル・デモンズ』とかにした方がよかったと思います!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
かなり良いイタリアン・ホラーでしたが邦題はこれだと内容が伝わりにくいので『猟奇地獄! ヘル・デモンズ』とかにした方がよかったと思います!
ホラーっていうかジュブナイル向けダーク・ファンタジーといった方が内容を正しく言い表せているような気がする。
そんなに面白くないが来たるべき新シリーズの序章であり、同時に室井慎次のシリーズ離脱を告げる生前葬のような映画と思えば、まぁ別にこんなもんじゃないの感もある。
驚くほど何も起きない音楽映画だが、それでいてユーモラスで肩肘張らない爽やかな音楽賛歌。おもしろかったです。
ぶっちゃけ実験性が強すぎてあんまり面白くはなかったが、とはいえここまで愚直に少しの迷いもなく「こういう画を撮りたい」を全編に渡ってやられてしまうと、それはもうグッと来てしまう。
特殊設定の終末SFかと思ったらなんかさいきんやたら日本い入ってくるフランスのジャンル映画風寓話映画であった。あんま面白くない。
せ、切ない!孤独人間の家に友達ロボットがやってきたという『ドラえもん』か『キテレツ大百科』みたいな設定の映画だがすごい切ないぞ!でもハッピー!
とにかくこの映画は多彩な実験的手法が大きな見所、一般的なキラキラ映画とは少し違った意味でなかなか楽しめた。
シリーズ最終作なのにあんま濃いストーリーも大きな盛り上がりもないが、俺としてはこんな軽い娯楽映画は大歓迎なので思ったより楽しめてよかった。
個人的にはもっともーっとクモを撮れやと思いましたがまぁ肩肘張らずに観られるホラー映画ではあるんじゃないだろうか。